もくじ
FXは9割が負けてしまう死のゲーム
日本での生活に疑問を持ち、1年位旅に出ようと決めたとき、まず心配なのが資金面での話ですよね?
ワーホリビザをとるならば働きながら海外に住めますが、世界中いろいろ周りたい人は旅の資金を稼ぐことができません。
もちろん最近流行りのノマド生活なんてあこがれますが、実際にやってみるとなかなか本格的な知識と時間がいることがわかります。顧客をもっているプログラマーさんやデザイナーさんくらいでしょうかね、安定して旅ができるのは。
そこでスキルのない人は安易に儲かりそうな株やFXに手を出してしまうんですよね。しかしこれは大きな間違いでございます。安易に手を出した時点で実は情報に踊らされているんですよね。
本日は、よそではあまり書かれていない、簡単にはFXで儲けられない理由を書いていこうと思います。
巷に溢れている株やFXの情報は、カモの新規参入を促すための罠
みなさん一度は株やFXの宣伝広告がバンバン出た時期をご存じないですか?実はあれ、金融系の会社が一斉にブームを作って、盛り上がりに欠ける金融市場に新しいお金を入れるための宣伝なんです。
FXの参加者をトレードを行う投資家という前提で話しますと、FXはゼロサムゲームと言って、売る人がいないと買うことができません。つまり一方で勝つ人がいる代わりにもう一方では必ず損失を出している人がいます。プラスマイナスゼロなんですね。
そして9割が負けると言われているのですが、FXの世界では相場の地合いが悪くなると新規の素人たちがはいって来なくなり、みんながFXから足を洗ってしまうと、FXで食べているプロたちだけが市場に残ってしまい、結局プロ同士で戦うことになって非常にトレードが難しくなります。
そこで金融会社は定期的にFXや投資のブームを作り出してカモを市場に呼び込みます。このサイクルは大体5年前後くらいでしょうかね。「これだけで勝てる~」とか「簡単FX~」とか「主婦でも空いた時間に~」とかのタイトルが付いた書籍がどんどん発刊されるのを見ると、また稼ぎ時が来たか~と、長年生き残っているトレーダー達は想うのです。
人の思考はもともと負けるようにできている
上のてばこさんの質問は、行動経済学の分野で実際に行われた実験なんですが、最初の質問では選択肢Aを選ぶ人が多く、2番目の質問では選択肢Bを選ぶ人が多かったそうです。
最初の質問では確実に利益があるAを多くの人は選びます。しかし実際に期待値を計算してみるとAは100%で9万円を貰えるので期待値は9万円に対して、Bは20万円が50%の確率でもらえるので期待値は10万円。つまりBのほうが期待値は高いのにほとんどの人がAを選んでしまいます。これは、人は利益を得られないかもしれないというリスクを回避したがるからなんです
次に2番めの質問ですが、選択肢Aは100%の確率で9万円の損失をだすので、期待値が-9万円。選択肢Bが50%の確率で-20万円なので期待値は-10万円ですね。つまり選択肢Aのほうが期待値は高いです。しかし人はBを選んでしまう人が多いんです。これは絶対に損を出すというAに比べて、少しでも損失回避の可能性のあるBを選んでしまう人の本能なんです。
つまり人間は、利益を得られる場面では少しでも利益を失うリスクを回避したがり、損を出しそうな場面では損失を絶対に回避したがる本能が強いんです。この考え方はプロスペクト理論という名前で詳しく解説されています。
プロスペクト理論がなんでFXと関係あるの?
それはですね、このプロスペクト理論を理解していないと、投資の判断を期待値で考えることができないからです。プロスペクト理論をFXの相場に当てはめてみますと、
利益を得られる場面で利益を得られないというリスクを回避するということは「利益が少しでもでたらすぐに利益確定してしまって利益を伸ばせないということ」です。
そして損を出しそうな場面で損失を回避したがるということは、「損が多少出ても元の値段に戻って無傷で逃げれるまでポジションを持って耐えてしまうこと」を意味します。
つまり「損大利小」ということで、このプロスペクト理論に支配されている本能や感覚で投資をやってしまうと手元の資金は減る一方です。これではFXの世界ではやっていけません。いかにこの本能に逆らい「損小利大」にもっていくルールの策定が必要なのですが、一般のカモ投資家は残念ながらプロスペクト理論の存在を知らぬまま相場に散ってゆきます。
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行動経済学は、人は合理的に判断しないということに注目した新しい学問です。この辺りを理解してから投資を始めると上達が速いです。てばこさんも、心理学、社会学、行動経済学を30歳超えてから大学で学び直したそうです。
仮想通貨やFXのインフルエンサーは偽物ばかり
あと、お金を失ってしまうパターンに、有名な人の情報に合わせて取引して損をしちゃう事がよくあります。
ツイッターをのぞくとフォロワーの多い人に、投資の初心者が群がって教えを請う場面をものすごくよく見ますね。しかしあれはあれで稼げるようになることとは関係のない行為です。まずそもそも投資で儲けている人で継続的にツイッターで発言を続けている人はあまりいません。
承認欲求が強いとかそういう理由でやっている人はいますが、本当に勝っている人はツイッターに頼らずともクローズドなグループに所属したりしていますし、なによりもツイッターで発言を続けていても、マナーの悪い初心者がしょうもない質問をしてきてストレスが溜まって生産性が非常に悪いんです。それを続けていけるってことは、続けることによってトレードに勝るなにかしらの利益があるからなんでしょうね。
断言しますが、有料noteを出していたり、サロンを開いている人に大勝している人は滅多にいません。基本的にはトレードで勝てる人はそちらで稼いだほうが、サロンとかやるよりはるかに効率がよいからです。
また、仮想通貨で大儲けしてそれを前面に出している人はほぼ実力のない人だと思って良いです。2017年の仮想通貨での利益は持っていた宝くじがあたっただけの人で、そもそもチャートをしっかり読める人ほど大勝できない相場でした。
「仮想通貨の未来を信じるっ!」なんて投資にはまったく関係のない個人の感情をいれた中途半端な投資家や、波に偶然のれた初心者が勝ったラッキー相場でした。
ツイッターで本当に勝てているトレーダーの特徴とは
- 基本的にトレードのエントリーは先に言っている
- エントリー報告なしの後からこれだけ勝ちました発言はしない
- 生配信している
- 負けの報告も多い
- 「絶対に〇〇円になるとか、絶対上がる」とかは言わず、「〇〇円にいったら買いで、もし◯◯円になったら様子見」といった言い回しをする。つまりトレード予想をしない。
- 勝率9割とか全勝とかアホな発言をしない(9割という数字をだすためには、滅多にトレードをしないか、ほんの少しの利益だけで逃げるセコいトレードをするしかないです)
チャートが読めれるようになれば、履歴を見ればうまいかどうかなんて一発でわかるようになりますが、初心者のうちは残念ながら騙されやすいですね~。ツイッターの発言や損益の画像なんて簡単に偽装できますからね。
これはもう有名なので名前をだして良いと思うのですが、ウルフ村田さんなんかは典型的なはめ込みトレーダーですし、仮想通貨の有名どころなんかは、ほぼ全員運良く上昇トレンドにのれただけで、実力のある人はあまり見当たらないですね。そもそも損切りルールがしっかりしている人はあの相場では大きく稼げないです。
三尊三尊!って全体の流れを見ずにチャートパターンだけを連呼していたカズマックスさんに関しては、初心者はめ込みで裁判沙汰にもなっちゃってますしね。
逆にツイッター界隈で本物というと、cisさんは当然として、HAT/帽子屋さんであったり、ヨーロピアンさんなんて有名どころいますし、カニトレーダーさんや、まさ吉二段さんも本物ですよね。
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有名トレーダーのcisさんが執筆料タダで書いた本です。ちなみにサブプライムのあった2007年あたりに、まだ駆け出しのトレーダーだったてばこさんも、cisさんに2chで質問してお返事頂いたことあります。参考になりましたが、てばこさんも昔は勝ってる人の言うことが正しいと勘違いしていたそうです。若かった。なにもかもが。
勝てる手法など存在しない
これなんですよね、手法っていうのは持っているその人だけのものであって、ここをこうするだけで勝ち続けられるというものは残念ながら存在しないんです。
もちろん一定期間だけ、ある一定の条件下では有効な取引手法もあります。情報商材なんかにありますね。ただそれらも一定の期間がすぎれば使えなくなるか、勝率がガタ落ちします。
しかしFXというのはずっと勝ち続けていかなければならないものなので、手法に頼ってしまってはいずれ大負けしてしまいます。上級者がこういう理由でエントリーするっていうのは、実際にはたくさんの分析の結果、はじきだした答えであって、よくある情報商材の「◯◯だからエントリー!」なんて単体の理由だけでエントリーするなんていうのはありえません。
ちょっと初心者の方には難しいかと思いますが、実際にてばこさんが取引した場所のエントリー理由を次で書いてみます。初心者の方はエントリーにこれだけ理由が必要だということが分かってもらえれば、それだけでもインチキ情報商材に踊らされないようになるかと。
また、用語がまったくわからない方は、FXを1ヶ月位デモトレーニングして戻ってきてくれた時に、なるほど~!と思ってもらえると思います。
てばこのFXエントリー例
勝てる手法が存在しないわけ
どうですか?てばこさんのエントリーも色々な理由があるでしょう。
じゃあこのエントリーをnoteに書いて初心者むけに売る。となると残念ながら不可能です。毎回このエントリー理由は変わってしまうので、ちょっと複雑過ぎるんです。
つまり情報として売られている手法は、こういった上級者のエントリー理由をわかりやすいように少し削って初心者が扱えるようにしたものがほとんどです。
つまりエントリーの大切な根拠を削って売ってるんです。これでは売った本人と同じ勝率がだせるわけはありません。
そういった意味で勝てる手法というのは存在していないですし、あったとしても一時的に効いているだけで、相場が変われば使えなくなります。
そしてインフルエンサーなどにくっついて情報をもらってトレードするのも、結局は本人がなぜそこでエントリーするのかわからないままなので、インフルエンサーがつぶやかなくなればそこで終わりです。
それにもし損失がでてもインフルエンサーはすぐに判断を変えて早めの損切りできますが、くっついてる人たちというのは、そもそもエントリー理由もわからないのでどこで損切りすればよいかがわからず、時に大きな損失をだしてしまうことになるのです。
じゃあFXで勝てるようになるには?
FXで勝つためには、残念ながら近道はありません。色々な人のトレードや本やYouTubeを見て少しずつ相場のことを理解して自分の中に落とし込んでいくことです。
落とし込むということは頭で理解することとは違います。チャートを見たら条件反射で反応できるくらいに自分に落とし込むレベルです。
トレーダーというのは研究職です。実際に過去のチャートを検証して、再現性のあるものをひたすら探して少しでも勝率の高い方にベットし続ける地味な仕事です。ここを理解せずに旅をしながらFXでひと稼ぎというのはお金をドブに捨てるようなものです。
お金を出して手法を購入しているうちはずーっと養分なので、下記のサイトで勉強しましょう。
こちらに【てばFX】のブログを立ち上げました。インチキアフィリとかは貼らずに書いておりますので参考にして下さいね。
それでも勝てる手法が欲しくてたまらない人は
残念ながらFXではコツコツ勉強をする他に勝てる手法は存在しないのですが、株でしたら「サヤ取り手法」というものが実は非常に相場に対してのエッジと言うか優位性があります。
これは株の価格がFXよりも透明性があり、銘柄数もFXよりも遥かに多いということで選択の余地が多いことが理由に挙げられます。
手法の内容としてはこちらに詳しく書いておきましたのでぜひご覧くださいませ。
FXで旅行代金を稼ごうとするバックパッカーは必ず逝く まとめ
旅をしながら片手間FXで稼ぐのは無理。ただし勉強はコツコツするべき。いつか咲く。