もくじ
就労者家族 ノンイミグラントOビザとは？
Oビザは、タイで働いている配偶者がいる場合、その家族にもらえる1年有効のビザです。なので配偶者ビザや、家族ビザなんて名前でも呼ばれます。
Oビザの所持者はタイで働くことはできませんが、ビザ取得初回は90日タイに滞在でき、その後タイの入国管理局にて長期滞在査証に切り替えれば1年滞在できるビザになります。
もともとこのビザは駐在員さんのご家族が取得するイメージのビザでしたが、今回のようにてばおさんが現地採用で就職して、その配偶者であるてばこさんが配偶者の立場で取得する例も近年増えています。
駐在員さんはコストが高いので、今どんどん減らされていますからね。
それに、ノービザや観光ビザでタイに入国して、一度出国してまた再入国するなどしての長期滞在が近年厳しくなっており、タイを拠点に世界を飛び回っているてばこさんは、入国審査での質問に時間がかかっていましたから、Oビザ取得は良いタイミングでした。
2020年からタイへの入国が厳しくなりました
Border runs have been cut short due to the very recent change in rules regarding overland entry by Thai immigration. Foreigners under the Visa Exemption List who are entering Thailand via border posts at Cambodia, Laos, Myanmar, and Malaysia without securing a prior visa will now be granted a 30-day visa exemption stamp TWO times per calendar year, from January 1 to December 31.
According to a spokesman for the Thai Immigration Bureau, the new regulation was created to encourage foreigners to secure the proper visas in advance from a Royal Thai Embassy prior to their arrival. The new rule will also limit the amount of back-to-back visa runs being made by foreigners to extend their stay.
However, this change only applies to visitors who have not obtained a visa beforehand, and are entering from the border by land. Those who arrive at the airport without a prior visa will continue to receive a 30-day stamp up to 6 times per calendar year. Extensions at Thai Immigration for the visa exemption stamps remain to be 30 days for a fee of 1,900 baht.
引用：Pattya One
上の記事はパタヤの英字新聞の内容ですが、ざっくり言いますと、2020年1月からは、タイへの入国回数が年に空路6回まで、陸路は2回までに制限しますよ。タイに来るときは観光ビザとかをとっての入国を推奨しますよ。ノービザでの延長繰り返しは認めませんよ。っていう内容です。
近年、少しずつタイのビザは厳しくなってきていましたが、今まではお金を払えばなんとかなっていたものの、もうタイは日本や周辺諸国よりも裕福になりつつあり、現地でタイ人の仕事を奪う外国人や、お金を持っていないノービザの長期滞在組を追い出しにかかっています。（うん百万で買えるエリートビザという長期滞在ビザ所持者には相変わらず厳しくないです）
ちなみに以前までは、タイにノービザでいられるのは半年で90日まで！っていうあって無いようなルールがありましたが、今回正式に撤廃されております。
ノンイミグラントOビザ取得の流れ
Oビザはバンコクで取れるの？
ノンイミグラントOビザはタイ国内で取ることはできません。就労ビザや観光ビザも同様で、カンボジアやラオス、シンガポールや日本などのタイ周辺国で取得することになります。
今回てばこさんがOビザを取るためには、現地で働いているてばおさんの会社から招聘状（しょうへいじょう）というものを書いてもらうのですが、てばおさんの会社はBOI企業という、ビザ取りに関して優遇をうけられる企業なのですが、その企業のおすすめとしては、シンガポールがオンラインである程度ビザの申請ができて楽で、航空券もタイから往復1万円くらいとのことでおすすめされました。
しかし2020年2月現在、シンガポールはコロナウイルスの影響で中国への渡航歴がある人の入国を制限しておりまして、てばこさん中国への渡航歴があったので日本の地元名古屋で取ることにしました。
ビザ取得に必要な書類一覧
| 必要書類 | 詳細 |
| 1.申請書 | ◆当領事館の申請書（＝APPLICATION FOR VISA）を使用 ◆署名欄にはパスポートと同一の署名を記入 |
| 2.写真 (6ヵ月以内に撮影) |
◆2枚 ◆縦4.5cm×横3.5cm ◆カラーのみ |
| 3.日本国旅券 | ◆残存期間 single-6ヶ月以上 multiple-1年以上 ◆未使用査証欄の余白見開き2頁以上あるもの |
| 4.航空券 （予約証明書可） |
◆氏名・日付・便名の記載が必要 ◆航空券（予約証明書）は片道でも可 ◆OPENチケットは不可 |
| 5.英文経歴書 （PERSONAL HISTORY） |
◆署名欄にはパスポートと同一の署名を記入 ◆訂正には、本人の訂正印が必要 ◆満２０歳未満は必要なし |
| 6.英文会社 推薦状原本 （日本側） |
◆レターヘッドのある用紙を使用し、英文のタイプ打ち ※レターヘッドのない場合 → 登記簿謄本のオリジナルまたはコピーを提出 ◆宛名は[Royal Thai Honorary Consulate – General,Nagoya]それ以外は不可 ◆内容は①申請者名、②就労者の氏名、③就労者との続柄(“wife”,”daughter”等) ④入国日（航空券の日付）、⑤目的、⑥滞在期間、⑦「タイ国内で問題や事故 等があった際、会社が申請者の保証人となり、その全責任を取る」といった保 障の文章を記載 ※①～⑦を全て記載する ◆multiple申請の場合は、理由を記載のうえ、multiple希望の旨を明記 ◆代表者の署名及び社印が必要 ※ ただし、署名者は、申請者本人・その家族以外の者とする ◆就労者が現地採用で就職した場合（英文会社推薦状が取得できない） →英文身元保証書で代用 ・身元保証人は、成人で日本定住の方に限る ・身元保証人の印も必要 ・身元保証人のパスポートの顔写真部分のコピーを添付 ※パスポート不所持の場合 → 運転免許所のコピーで代用可 身元保証人の直筆署名(身元保証書と同 じ署名)が必要 ・訂正には、身元保証人の訂正印が必要 ■１家族につき１部必要 |
| 7.英文会社 招聘状原本 （タイ側） |
◆レターヘッドのある用紙を使用し、英文のタイプ打ち ◆宛名は[Royal Thai Honorary Consulate – General,Nagoya]それ以外は不可 ◆内容は①申請者名、②就労者の氏名、③就労者との続柄(“wife”,”daughter”等) ④入国日（航空券の日付）、⑤目的、⑥滞在期間、⑦「タイ国内で問題や事故 等があった際、会社が申請者の保証人となり、その全責任を取る」といった保 障の文章を記載 ※①～⑦を全て記載する ◆multiple申請の場合は、理由を記載のうえ、multiple希望の旨を明記 ◆代表者の署名及び社印が必要 ※ 署名者は、タイ商務省発行の登記簿謄本に記名のある責任者 ただし、申請者本人・その家族以外の者とする ■１家族につき１部必要 |
| 8.戸籍謄本 | ◆原本 ■１家族につき１部必要 |
| 9.労働者のパスポート のコピーと労働 許可書のコピー |
A)就労者本人の渡航後に申請する場合 -データ面（顔写真面） ・就労者本人のパスポートコピー -タイ就労ビザの面 （残存有効期限３ヵ月以上のもの） -最近の入国スタンプの面 ・労働許可書のコピー（残存有効期限３ヵ月以上のもの）B)就労者本人の渡航前に申請する場合（single申請に限る） ・英文推薦状または英文招聘状のいずれかに、就労者とその家族が同時に 渡航する為、就労者本人のタイ就労ビザと労働許可書が取得できない旨を明記 ・就労者本人のパスポートのデータ面（顔写真面）のコピー ■１家族につき１部必要 |
| 10.申請料 | ◆single – 9,000円 multiple – 22,000円 |
上記は名古屋の総領事館のHPから拝借したものです。必要書類の申請書、英文経歴書、英文身元保証書に関しては上記のタイ王国名古屋名誉総領事館からダウンロードができます。（東京や大阪で取る人はそちらのHPを参考にしてください）
「申請書、英文経歴書、英文身元保証書」に関してはこのあと一つずつ説明しますので、他に気をつける部分として、表の青線のSingleとMultipleの違いについて書いておきますが、Singleのビザというのは、Oビザを取得してから一度でもタイ国外に出てしまいますと、なんとせっかく作ったOビザが失効してしまいます。
しかしMultipleで取得したOビザに関してはタイ国外へ何度出国してもOビザの効力はなくなりません。有効期限まできっちり使えます。
ただし、Singleで取得したOビザも空港で1000バーツ（約3600円）でリエントリーパーミット（再入国許可）という出国してもビザが失効にならない許可がもらえますので、もし年間3～4回以上出国する予定がないのなら手数料22000円を払って、Multipleを取る意味はあまりないかと思います。
招聘状の注意点（提出時の訂正不可）
招聘状は今回現地採用になったてばおさんの会社に作ってもらうものです。てばこさんはタイから日本へ送ってもらいました。
ここですが、てばこさんの場合、一回目は招聘状にミスがありまして、書類審査で却下されました。下記は名古屋のタイ領事館のHPからの引用です。
◆レターヘッドのある用紙を使用し、英文のタイプ打ち
◆宛名は[Royal Thai Honorary Consulate – General,Nagoya]それ以外は不可
◆内容は①申請者名、②就労者の氏名、③就労者との続柄(“wife”,”daughter”等)
④入国日（航空券の日付）、⑤目的、⑥滞在期間、⑦「タイ国内で問題や事故
等があった際、会社が申請者の保証人となり、その全責任を取る」といった保
障の文章を記載 ※①～⑦を全て記載する
◆multiple申請の場合は、理由を記載のうえ、multiple希望の旨を明記
◆代表者の署名及び社印が必要
※ 署名者は、タイ商務省発行の登記簿謄本に記名のある責任者
ただし、申請者本人・その家族以外の者とする
ここに書いてある内容は絶対にすべて満たして作成する必要があります。
特に抜けやすいのが赤字の部分ですね。配偶者から見たビザ申請者の立場を必ず書きます。（現地採用のてばおさんから見たてばこさんの立場はwife）続柄の「単語」をいれるのが大切です。
そして招聘状に書かれる⑥の滞在期間が、この後用意する書類に書く滞在期間の基準になります。
あと代表者の署名及び社印ですが、日本企業だとあるあるなのですが、登記簿謄本に記名のある責任者が帰国していたりすることがあります。その場合はもう郵送で送ってサインをしてもらうしか無いです。
招聘状の作成に関しては、ビザの申請に慣れているBOI企業でも間違える場合があるので、できることなら配偶者の方は作成した書類をその場でしっかり確認したほうが良いかと思います。
Oビザ申請書の注意点
こちらは領事館のHPからダウンロードできるビザの申請書サンプルです。
サンプルに和訳がかかれているのでそれに沿って書いていけばよいのですが、間違えやすいところとして・・・
①旅券発行地・・・名古屋でも大阪でもすべて「Tokyo,Japan」と記載します
②本籍地・・・空欄はいけません。住所と同じなら「same as above（同上）」と書きます。
③滞在期間・・・ここは、Oビザは初回90日のものがおりますが、招聘状にかかれている期間と合わせます。その下の滞在目的は「other」を選んで「To live my husband(wife) in Thailand」でOKです
④ここは今回招聘状を書いてくれた企業の名前と住所を書きます
あと、青矢印ですが、Oビザの場合は上の必ず署名と書かれている赤枠だけサインすればOKです。
英文経歴書の注意点
こちらも名古屋のタイ領事館からダウンロードしたサンプルです。この通りに書いていけばよいのですが、9番の渡航目的は、ひねらずに申請書と同じく「To live with my ◯◯ in Thailand」で良いです。
11番はSingleかMarriedと書いた後に配偶者の氏名がよく抜けるそうなので忘れないように。
14番は日本の定住者のみが保証人になれます。保証人の名前と住所を書いてください。
英文身元保証書（提出時の訂正不可）
こちらもタイ領事館のページからダウンロードできる英文身元保証書です。
今回のてばおさんのように配偶者が現地採用の場合は、日本側の会社の英文会社推薦状が取得できないため、この英文身元保証書で代用します。
・身元保証人は、成人で日本定住の方に限る
・身元保証人の印も必要
・身元保証人のパスポートの顔写真部分のコピーを添付
※パスポート不所持の場合 → 運転免許所のコピーで代用可
身元保証人の直筆署名(身元保証書と同じ署名)が必要
・訂正には、身元保証人の訂正印が必要
まあ見本のとおりに書いてもらえればよいのですが、保証人の署名は「漢字」ということと、続柄は親に書いてもらったら自分からみた親の立場（父や母）を英語で記載してください。親から見た自分の立場ではありません。
ビザ取得までの期間
ビザの取得にかかる時間ですが、まず招聘状の作成に関してはその企業によりますが、すぐに作ってもらえたとして、タイから日本へ国際郵便(ＥＭＳ）で送ってもらうのに3～4日かかります。（配偶者の労働許可証のコピーやパスポートコピーも忘れずに送ってもらうこと）
そして名古屋では郵送は受け付けていないので直接名古屋栄のタイ総領事館に持っていきまして、申請してからビザがおりるまでに4営業日がかかります。
手数料はビザ受け取りの日に支払えばOKです。
ちなみに起こりうる一番のトラブルは、申請日にタイの会社からの招聘状にミスが見つかって却下された時は大変です。
タイ総領事館は絶対に融通はきかせてくれないので、そこからタイの会社に連絡して一から招聘状を作り直してもらうことになります。そこからまた郵送で日本まで送って、総領事館に行って・・・
となりますと今回の書類を作成するにあたって日本を出国する航空チケットを事前に買っておかなければいけないのですが、航空チケットは一回却下されてもなんとかなるくらい余裕をもって日にちを押さえておくのをおすすめします。
タイ王国名古屋名誉総領事館の場所
名古屋栄のど真ん中
こんな殺風景なビルの1階に
タイ総領事館はあります
「ビザ申請の審査が大変厳しくなっております」本当にそう思います
住所：名古屋市中区錦三丁目６番２９号（興和ビル１F）
電話番号：052-963-3451
申請・受領時間（土日祝日休み）
午前 10:00 ～ 11:30
午後 13:30 ～ 15:30
お問い合わせ受付時間（土日祝日休み）
午前 09:00 ～ 12:00
午後 13:00 ～ 17:30
タイの家族ビザ（ノンイミグラントOビザ）取得の注意点 まとめ
Copyright secured by Digiprove © 2020
