もくじ
世界遺産の街 バガンのエリア紹介
ミャンマー政府が観光都市として現在猛烈に推している街が仏教遺跡バガン(旧名パガン)です。
バガンには広大なエリアに3000を超える遺跡があります。まあその大半が名もなき仏塔だったりますが、この数に関してはアンコールワットをも凌ぐと言われています。
この遺跡群を観光するためには、ツアー会社で1日遺跡観光ツアーを申し込む方法もありますが、てばこ&てばおさんの経験的に、そういったツアーは毎回途中で飽きちゃいます。(特にてばこはバガン2回目)
そこで今回はお手軽なEバイク(電動バイク)を借りて、半日でバガンをサクッと周るモデルコースを作りました。
今回のモデルルートですが、2019年にはいり、有名な遺跡が次々と立入禁止となっておりまして、2019年5月時点で立ち入りが出来なかった遺跡は正直つまらなかったので、どれだけ有名だとしても省いてあります。
詳しいモデルコースは下記の記事で書いてありますが、今回はバガンを効率よく周る上でどこに宿をとったら良いかなどの基礎知識を入れておきたいと思います。宿はいいからモデルルートだけ知りたいって方は下の記事へ飛んで下さいね!
なぜ今バガンなのか?
長年ミャンマー政府はバガンを世界遺産登録推薦していましたが、遺跡の修復に普通にセメントを使っていたり、壁画の修復を推測でおこなったりしたり、遺跡エリア内にゴルフコースを作ったことで、世界遺産登録を却下された過去がありました。
しかしその後、海外からの整備支援を受け入れたことにより状況は改善し、また、2016年に発生したミャンマー地震によって損壊した遺跡を適切な処置で修復した経験を踏まえ、2019年7月についに世界遺産の登録が通りました。
日本の富士山も世界遺産登録されたことで、20%近く観光客が増えており、東京オリンピック時にはさらに倍近く増えるのではないかと推測されています。
しかし世界遺産登録がされますと、現地のゴミが増えたり、ツアーやホテルの値上がり、遺跡の混雑などが予想され、観光客にとってはデメリットが目立つようになります。
つまりまだ世界遺産に登録されたばかりで、そこまで観光客が増えていないバガンは観光するラストチャンスなのであります。
バガンの治安は?
バガンの街は非常に治安がよく、繁華街でしたら女性が夜一人で歩いても大丈夫です。人々も温厚で、ヤンゴンやインレーなどに比べてボッタクリや強引な客引きも少なく観光もしやすいです。
ただし野犬が多く、お昼はおとなしいのですが、夜になると凶暴になりますので、月夜が明るいからといって遺跡を見るのは危険です。
また、治安とは違う話なのですが、バイクで遺跡を周っている最中に日射病になって動けなくなり助けを呼ぶ話、登ってはいけない遺跡に登ってツアーポリスに拘束される話は毎年あるそうなので、マナーを守りつつ、移動は計画的におこなってください。
特に3月~5月の暑い時期の12時~15時の移動は避けるのをおすすめします。手羽先2匹がバガンにいた5月も、気温は39度まで上がり、バイクでの移動で熱風をモロに受けて危ない状況でした。
バガンの入域料について
こちら、タクシーでバガンに入った時に、入域料を払うチェックポイントです
25000チャットと書いてありますね(2019年)
バガンでは、入域料として外国人観光客から25000チャット(2000円)を一律で集めています。飛行機でバガンまで来た人は空港で、バスターミナルからタクシーで来た人は道路のチェックポイントで支払います
料金を支払うとレシートがもらえますので、それで3日間のバガン観光ができます。収入は遺跡の修復などにあてられます。
以前までは5日間有効だったのですが、有効期限の残っている入域料のチケットを転売する業者が現れ、その対策で3日に縮小されました。
また、2015年まではドル支払いも可能でしたが、現在は現地通貨チャットのみですので、事前に用意しておいてくださいね。
バガンに広がる4つのエリア
バガンは主に4つのエリアに分けることが出来ます。ヤンゴンやマンダレーからバスでバガンのバスターミナルまで来ると、「どこに行くの?」とタクシーの運転手さんから聞かれますが、距離ではなくてエリアごとに値段が決まってますので、自分のホテルがどの地域にあるかは知っておかなければいけません。
今回てばこさん達は、知り合いづてでニューバガンのとあるホテルがとても良いとの話を聞いていたので、そのホテル目的でニューバガンに宿を取りました。
ですので、次回の記事でご紹介するモデルルートもニューバガンからの起点になりますが、電動バイク(Eバイク)ですとニューバガンからオールドバガンまで10分程度の距離と、居住エリアは全体的にそこまで離れておらず、簡単に自分でアレンジできるモデルコースですのでご安心ください。
また、今回手羽先2匹がニューバガンに宿をとった最大の目的は、2019年5月現在、立入禁止になって高い位置から夕日が見れなくなったBulethi、OAKE KYAUN、シュエサンドー・パゴダに変わって、新しく夕日が見える穴場スポットから、ニューバガンが近いというのもあります。
夕日のスポットがホテルに近いというのは実は重要で、夜に街頭がまったくない遺跡群の道路をバイクで移動するのは非常に危険ですので、サンセットを見終わってさあ帰ろうかとなった時に、ホテルまでの距離が遠いと道路が暗くて非常に危険なんです。
というわけで、とりあえずはエリアの紹介をしていきますね。
ニャウンウーエリア
こちらはニャウンウーのBagan Shwe Pyi Highway バスターミナル
バスターミナル、ニャンウンウー空港から近く、地元民が多く住む地域のため、売店や電化製品、マーケット、ATMなど一通りのものがそろっていて便利な地域です。1997年のバガンのユネスコ世界遺産登録を却下された原因にもなったゴルフ場もありますよ。
ここは昔から営業している中級ホテルや、格安バックパッカーも多く、遺跡への距離もそこそこ近くて便利な地域ですね。短期滞在には良い地域だと思います。多くのホテルからレストランがある地域まで徒歩でいけますし。
手羽先2匹も最初はニューバガンかニャウンウーか迷いましたが、ニャウンウーからだと夕日スポットが遠いんでニューバガンにした経緯があります。
オールドバガン
眺めの良いオールドバガンのブーパヤー
オールドバガンは考古学保護区に指定されておりまして、たくさんの遺跡が点在している地域です。ホテル営業の制限もあるためホテルの数は少なく、高級ホテルが5軒あるだけですので、旅人にはあまり関係のない地域でもあります。
周辺の遺跡入口付近にたくさん売店はありますが、夜になるとひっそりとして静かですね。レストランなどもないので、この地域の人の夕ご飯は、ホテル内ですますか、ニャンウンウーかニューバガンのレストランまで足を運ぶ感じでございますね。どちらにせよタクシーかバイクは必須の地域です。
ミンガバー
ミンガバーは裏通りに入るとこんな感じです
こちらはきゅんきゅんの狭い建物内に仏像が納められているマヌーサ寺院、あと綺麗な夕日が見れるサンセットポイントであるKyauk Myat Maw Pagodaがあるエリアです。
ホテルは少なく、地域の方が多く住んでいるエリアですね。売店やローカルレストランも一通りありますが、英語が通じるところは少なく、メニューもミャンマー語のところばかりなので、観光で行くにはすこし敷居が高いですね。そのかわり他の地域に比べて少しだけ物価は安いです。
基本的にはニューバガンからオールドバガンへ向かう途中に通るエリア程度の認識で良いかと思います。
ニューバガン
こちらはニューバガン中心地
ニューバガンは、ニャウンウーや、オールドバガンの混雑を緩和するために作られた比較的新しいエリアです。ニャウンウーに比べると区画が広めにとられており、窮屈な感じがしません。道路の作りもゆとりがあってバイクでも走りやすいですね。
また、今回手羽先2匹が泊まったおすすめのホテルと、美味しいレストラン街もある地域です。ATMや売店、ツアー会社も一通り揃っています。
難点としては、金ピカでバガン随一の広さを誇る、ニャンウンウーのシュエズィーゴン・パゴダまでの距離があることなのですが、シュエズィーゴンパゴダは、ヤンゴンでシュエダゴンパゴダを見た人は正直見なくてもよいかなという感じでして、今回のモデルルートにもはいっておりません。まあその辺は自由にアレンジしてくださいませ。
あ、ホテルからレストラン街までは歩いていけますが、遺跡へ行くとなるとバイクがいりますよ!
ニューバガンのおすすめホテル
こちらはニューバガンにある、新しいホテルのモーニングスターゲストハウスです。ヤンゴン在住の日本人の方々の間で評判が良かったので、今回泊まってみたら非常に良かったのでご紹介します。
まず良かったのが、今回手羽先2匹はヤンゴンからバガンまでは長距離バスで移動したのですが、バガン到着が朝6時半くらいにバスターミナルに着きまして、その後ホテルへ7時過ぎに到着しました。
仕方がないので追加料金を払ってアーリーチェックインしようと思ったのですが、朝7時なのに無料で部屋を貸していただけました。しかもお腹が空いているだろうということでモーニングも無料で食べていいよとのありがたいお言葉。
しかしこれは紹介してくれた人の話だと特別なことではないらしく、このホテルでは部屋が空いてさえいればしてくれる事なんだそうです。
モーニングスターゲストハウス
てばこさん、agodaの評価は信じませんが得点高いです
新しくてきれいです
冷蔵庫とテレビもあり
ベランダもあり
トイレもシャワーも清潔
こちらのホテルはまだできて新しく、日本人の利用にも十分耐えられるレベルです。ホテルは繁華街から400mほど奥に入ってますので道路側の部屋でも静かで、ミャンマーあるあるですが、爆音で念仏が聞こえて朝起こされるなどもありません。
Wi-Fiが少し遅いですがブログや動画は問題なく、停電があっても自家発電で秒で復旧します。もちろんここからマンダレー、ポッパ山、ヤンゴン行きのバスやツアーは手配してくれて、レンタルバイクも1日5000チャット(400円)とホテルにしては格安で貸してくれます。
ここのホテルが非常に気に入ったてばこさんの一言で、今回急遽延泊しました。別の部屋も見てみようとのことでファミリールームに移動しましたが、ダブルルームと同じ値段で移動させてくれました。
こちらはファミリールーム
シングルベットが一つ増えました
シャワールームも少し広くなりました
こちらは朝食スペース
まあファミリールームはダブルルームが広くなるだけで劇的な変化はなかったですがレベル高いです。以前てばこさんが泊まったオールドバガンの1泊1万超えのホテルよりも良いです。
朝食はまあほどほどですが、夕食はレストラン街まで歩いていけますし、ランドリーサービスも1kg2000チャット(160円)で朝出してその日のうちに仕上げてくれますし、基本的なアメニティも全て揃っております。うーん、それで1泊2300円程度とは恐るべし。
もちろん安さを求めればもっとたくさんありますし、プールやジムの設備はありません。しかし、値段とクオリティのバランスを重視するてばこさん的には久しぶりの★5つなホテルでございます。
空いてる度★★★ 綺麗さ★★★★★ 価格★★★★★ トイレ★★★★ スタッフ◎
世界遺産の街 バガンのエリア紹介 まとめ
ニューバガンは静かにのんびり過ごしたい人向けです