もくじ
ミシュラン1つ星の実力!蔦ラーメン
こちらは2015年にミシュラン一つ星(ビブグルマン)をラーメン店としては世界で初めて獲得した「蔦(tsuta)ラーメン」です。公式ページを見ると名前は「Japanese Soba Noodles 蔦」なっておりますね。
シンガポールや台湾、サンフランシスコなどにも支店がありまして、このバンコク支店は2020年12月にオープン。あと別でセントラルラップラオにも1店舗あります。
ミシュランのビブグルマンってなあに?
こちらがミシュランガイド、電話帳みたいな感じの重厚な内容
まずミシュランガイドからの説明ですが、ミシュランは言わずとしれたフランスのタイヤメーカーで、そのミシュランが毎年世界中の美味しいレストランを星の評価別で発表しているグルメガイドブックです。
しかしなぜタイヤメーカーであるミシュランがグルメ本をだしたのか?
これには理由がありまして、ミシュランガイドは1900年に初版が発行されたのですが、もともとはグルメ本ではなく、レストランやホテル、自動車修理工場のリストなどを掲載したガイドブックでした。
それが発刊から20年くらいが過ぎた頃に、なにげなく美味しいレストランに黒い星をつけるということがきっかけで、現在の三ツ星が満点の評価制につながったものです。
また、星の定義として・・・
1つ星:その分野で特に美味しい料理
2つ星:極めて美味であり遠回りをしてでも訪れる価値がある料理
3つ星:それを味わうために旅行する価値がある卓越した料理
と定義があるのですが、これを見ると2つ星と3つ星のレストランを目的に、お客さんが遠方まで車で移動してくれればタイヤの消費が促され、ミシュランタイヤの売上にも好影響がおこりますので、ミシュランはガイドを現在まで配布しております。
そして今回の蔦ラーメンが選ばれた「ビブグルマン」ですが、これは正規のミシュランとは条件が違い、審査員からコストパフォーマンスの良さが目立つお店が選ばれるもので、国によって異なりますが、日本だと5500円以下で楽しめるお店が選ばれます。
ミシュランの掲載に関しては毎年ひと悶着ありますが、飲食歴20年で関わったお店は100店舗を超えるてばこさん的には、食◯ログなどの口コミサイトよりはよほど信頼できる審査体制だと思っております。
蔦(Tsuta)ラーメンの並び方
和のおしゃれな造り
並ぶ前にこちらの整理券が必要です
整理券の時間になったら指定の行列に並びましょう
蔦ラーメンですが、ほとんどの人はお店に行って一巡目で入ることはできませんので、整理券を貰ってから、並ぶことになるかと思います。
この時の注意なのですが、初めて蔦ラーメンに訪れた方は整理券の存在を知らずに行列の最後尾に並んでしまいます。
ここで、整理券の存在をきちんと伝えてくれるスタッフさんの場合ならばよいのですが、残念ながら店員さんによってはこの行列に並んでいる人に整理券の存在をこまめに教えてくれない人もいます。(並んだ瞬間に声をかけてくれる人と、15分に一回くらいしかお客さんにアナウンスしてくれない人がいます)
その場合、いざお店に入る番になった時に整理券がないからということで、順番になったのに弾かれてしまうという悲しい結果になります。
ですので、蔦ラーメンにきたら、まずお店に行って整理券を貰いましょう。
蔦ラーメンの雰囲気は?
店員さんはテキパキ
こちらは外から見えるテーブル席
お店の奥にはこちらのテーブル席もあるので結構大きなお店です
席の間隔は結構広めです
お店の外で待っていますと、スタッフさんがコロナの体温チェックにやってきて、合格した2~6名ずつくらい店内に入れてくれます。
席が空くごとに行列からその空いた分だけ店内に案内するという感じで回転します。
蔦ラーメンの店内にはいるとオープンキッチンで店員さんがテキパキと働いているのが見えます。注文量が多いので休む暇もありません。
そしてお店ですが、木のぬくもりが感じられる造りで清潔感があり、席数はかなり多く、40名ほどは入れるのではないでしょうか。
ちなみに整理券は12時には配布を終えまして16時からはフリーではいれるとのことですが、その時間に麺があるかは別のお話です。
醤油そばと塩そばがウリ
醤油ラーメン270バーツ
塩そば270バーツ
今回頼んだのは、右側の黒びしお豚骨そば270バーツ
丼ものもあります
蔦ラーメンのメニューですが、お店のウリは醤油ラーメンとのことで、今回は醤油ラーメンと、あと黒びしお豚骨ラーメンを注文。
日本の醤油ラーメンは青森シャモロックとあさり、白身魚などで出汁をとっているそうですが、タイではそうそう手に入らないので代替品を使っているのかと思います。
あと追加で生トリュフを290バーツでトッピングができると書いてありますが、そうそう注文する人なんていないだろうと思いつつ、隣の席のラーメンにもりもりトリュフが入っていたので、タイの豊かさを思い知りました。
ちなみに無料でお水はでてこず、サービス料10%に税金7%が別でかかります。
蔦ラーメンを実際に食べてみました。
こちら醤油ラーメン。見た目はそんなに良くはないです。
こちらは黒びしお豚骨ラーメン
歯ごたえのあるチャーシューで上品な味がついています
麺は小麦感のあるストレート麺。美味しい
まず醤油そば270バーツですが、鶏ガラベースのスープは貝の味がしっかりあり、醤油のトゲはなく非常にバランスの良いスープ。バルサミックトリュフソースがはいっているとのことですが、トリュフの香りは感じられませんでした。
あと謎のソースとしてメニューに有るFig comopote(いちじく)が乗っかっていたのですが、見た目から違和感しか無くて、ある程度食べてから混ぜ込んでみましたが、これがまったくスープの邪魔をせず品のある味でびっくり。
そして麺は細めの小麦感のしっかりあるもので、すぐに柔らかくなってしまいますが提供されたばかりの時は最高に美味しいです。
次に黒醤(くろびしお)豚骨そば270バーツです。黒醤がなにかよくわからないのですが、タイにはシーイウダムという黒醤油があるのでそれのことでしょうかね。しかし醤油感はとくになく、どちらかというとミルで挽いた黒胡椒と優しくバランスのある豚骨スープが印象的でした。
見た目としてもやしが安っぽさを思い切りだしてしまっているのが残念ですが、スープが最後まで飲めてしまう美味しいラーメンでした。
蔦ラーメンの総評
バンコクには美味しいラーメン屋さんがたくさんありますので、ミュシュランの星を持っているからと言って、バンコクで蔦ラーメンを一位に上げる方はおそらくそこまでいないかと思います。
理由として好みは人それぞれですが、蔦のラーメンはバランスが良すぎて印象に残りにくいかと思います。
しかしそのバランスに関しては非常に勉強になりまして、具材も麺もスープもトッピングもそれぞれの相性がとても良く、ここは多くのラーメン屋さんが見習うところではないでしょうか。
料理 コスパ おすすめ度
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