もくじ
BTSプロンポン駅から徒歩5分のThai-French Butchery
本日ご紹介するのはThai-French Butcheryという、タイ産の牛肉に強い精肉店です。
BTSプロンポン駅からは徒歩5分くらい、ヴィラマーケットプロンポン店のすぐ近くです。
殺風景な店内で黙々とタイ人店主が肉を切っており、レストランなどの業者が頻繁に買い付けに来ております。
なので運悪く前に大口の業者さんの注文が入っている時はなかなか買いにくいですが、お昼すぎなど空いている時間帯でしたらショーケースにパック詰めされているお肉を指差しで簡単に購入でき、スーパーなどの同レベルのお肉よりも3~5割引くらいで購入できてしまうお店なのでございます。
Thai-French Butchery
営業時間:定休日なし 午前9時~午後18時
電話番号:+6622585087
クレジットカード:VISA/MASTER
タイで牛肉は人気なの?
タイで牛肉の人気ですが、現在はフジスーパーなどで和牛を普通に見かけるようになりましたが、やはり現地でよく食べられているのは鶏肉と豚肉です。
タイ人一人あたりの年間消費量(2014年)で言うと、鶏肉16.69kg、豚肉14.49kg、牛肉1.95kgという結果になっています。
この理由としては、タイでは牛は宗教がらみで食べない人が多く、さらにタイの牛は痩せ型で美味しくないということがあります。
以前タイに進出した吉野家は、当初は牛丼を全面に出していましたが、人気が出ずに一度撤退しております。
その後再度進出しましたが、その際にメニューをタイ向けにローカライズし、2020年現在では牛肉メニューは全体の35%程度で、どちらかというと豚肉メニューを全面に出しています。
少しずつ牛肉の消費量は増えてきていますが、タイの牛肉の現状としてはそこまで人気はありません。
タイの牛肉って美味しいの?
人が好む牛肉というものは適度な脂身が入っており柔らかいものですが、実はタイの気候は牛を育てるのには向いておりません。
まず第一に気温が暖かいと牛の食欲が減り脂肪を蓄えてくれないんですね。牛もよく動きますから全体的に固く筋肉質なものになります。
また、日本で有名な牛肉の生産地と言えば涼しい北海道ですが、畜産を営むにあたってタイでは暑さのせいで寄生虫の問題が多く出てきます。寄生虫の繁殖がしやすい条件が整っているんですよね。
ですので正直な所、タイ産の牛肉は昔は高コストな割にまったく美味しいイメージがありませんでした。
しかしタイの畜産農家はタイとフランスの牛をかけ合わせ、暑さに強い品種をひたすら目指し、寄生虫対策も行い、和牛の育て方をお手本にしたり餌にココナッツを加えるなどの工夫をしたり、さらに昔は気にもされていなかった家畜のストレス対策なども行うようになりました。
その結果、ここ10年で急激に牛肉の質が上がり、今では「タイフレンチビーフ」と呼ばれ、一種のブランドのような扱いにまで地位が上がってきました。
和牛のレベルにはまだ達しておりませんが、価格からすると十分なクオリティにまで上がってきたと言えるでしょう
https://tebasaki-of-the-world.com/rakuten-un-limit-6/
Thai-French Butcheryの外観
ヴィラマーケット横のゴミゴミした通り
殺風景なお肉屋さんの看板でございます
店内もおもいっきり殺風景(だがそれがいい)
パック詰めのお肉が並んでいます
Thai-French Butcheryはどちらかというと業務用の精肉店ですので、フジスーパーのように小さなサイズを買うのには向いておりません。だいたいミニマム500gという感じでしょうか。
ショーケースに並んでいるお肉もだいたいそれくらいで小分けされています。
普段は店員さんが二人で、お肉を切っている時や電話が鳴りっぱなしの時は声をかけても取り合ってもらえないので混雑中は黙って待たなければいけない事が多いです。
また、混雑しているときは10人くらい前にいる時がありカオスな状態になっていますが、意外と店員さんはお客が入ってきた順番を見て覚えていますし、お客さんも自分の順番をある程度把握してますので、混んでいる時に本当に自分の順番が回ってくるのか心配になりますが大丈夫です。
お肉はどんな感じでしょう?
左側のTボーンは美味しい。1kgあたり595バーツと爆安。手前のリブアイはまあ普通
こちらはサイズ指定で切ってもらう部位です。奥は余った半端肉で、1kg300バーツ以下のものとかもたまに置いてあります。
左下のBavette Premiumはハラミのこと。1kg790バーツですがおすすめ、右のSkirtも1Kg690バーツのハラミなんですが、質はBavetteの圧勝
こちらは1kg470バーツのサーロイン、写真は約600gで277バーツ(約970円)で、ステーキよりはローストビーフとかに良いです
フライパンで焼くとこんな感じに
こちらはサーロインよりも高級なChuck steak
さて、肝心のお肉ですが、サイズを指定して注文ができますが、英語が通じるのはほどほどなので、そうじをしてほしいとかの難しい注文はタイ語がいりますね。でも「しゃぶしゃぶ」とか「焼き肉」とか「ローストビーフ」は通じます。
まあタイ語が苦手な庶民はパック肉を買うことになりますが、お昼くらいですと種類が豊富にそろっており不便はありません。
おすすめは600グラム前後に取り分けられたTボーンステーキで、お家でフライパンで焼いても十分楽しめるかと思います。
サーロインは安くてイメージが良いですが、これは日本産と比べるとちょっとお固め、とはいえステーキで食べる分には問題なく、特にローストビーフなんかには最高です。
あと、良くパックで売っているものにステーキ向きのリブアイもありますが、1Kg辺りの価格はサーロインの1.5倍位で、可食部を計算すると単価が2倍位になる割には味はそこまで劇的に変わらないので、それならTボーンかサーロインがおすすめでございますよ。
また、パックで置いてない時もありますが、Chuck Steakは美味しそうな部位(肩)でございますが、実際にフライパンで焼くとサーロインとそこまで変わりません。ただし、炭で焼いた時は脂が落ちて火柱が立ちこんがり焼き上がるせいかサーロインと結構な差が出ます。
また表面を強火で焼いてから冷やしてタタキにして薄切りで食べる時もChuck Steakは美味しいです。
お肉 コスパ おすすめ度