もくじ
バガン観光はEバイクで
バガンは世界遺産登録を目指しているため、環境や整備面で国からの援助を多数受けています。そのためバガンのエリア全体で、観光客によるガソリンで走るバイクの運転が禁止されています。
じゃあバガン観光はツアーかタクシーかレンタカーしかダメなの?
いえいえ、実は環境に優しい電動バイク(Eバイク)でしたら観光客の利用も許可されていますので、今回のモデルルートはこのEバイクを使ってのご案内でございます。
Eバイクが借りられるツアー会社ご紹介
上のMAPはニューバガン地区でおすすめの、Eバイクが借りられるツアー会社です。ここのツアー会社はボッタクリがなくて現地でも評判がよく、Eバイク以外にも色々なツアーを催していますのでおすすめです。またEバイクのバッテリーが劣化していてすぐに減るなんてこともありませんでした。
ただし店員さんは商売っ気がなく、こちらから色々質問しないとどんなツアーがあるかわからないという、押し売りの多いアジアでは珍しいパターンに陥ります。バガンかわいいよバガン・・・
ツアー会社はニューバガンのメイン通りにあります
黄色い看板が目印
このツアー会社ではEバイクは1日6000チャット(480円)で借りられますが、バイクは宿泊先のホテルなどでも借りられることが多いです。値段もニューバガン地区のホテルでしたらそんなに高くはなく、ツアー会社とそこまで変わらないかと思います。
前の記事でご紹介したてばこおすすめのホテルだと1日5000チャット(400円)でした。あら?ホテルの方が安い。
ただしホテルのバイクは台数が少なく選べないのと、整備がされていないことが多いのと、Eバイクのバッテリーが切れた時に迎えに来てくれない場合があるので、その辺りは要確認です。
このツアー会社ですと、万が一遺跡観光中にEバイクのバッテリーが切れたらスマホで連絡を取れば新しいバッテリーを持ってスタッフが迎えに来てくれます。
ちなみにホテルピックアップ付きの、バガン→マンダレー行きの長距離バスは9000チャット(720円)でした。これはホテルと同じ値段でしたよ。
Eバイクで観光する前の注意事項
- 借りる時にバッテリーの残量は絶対確認
- 右側通行
- 砂埃対策でマスクとサングラスがあったほうが良い
- お水は必ず持っていくこと(昼の砂漠道は本当に危ないです)
- お寺に入るために、肩と膝下までは隠れる服装で行くこと
- 日焼け止めは必須
- トイレは済ませておくこと(お寺にトイレはあるけど衛生的に・・・)
- バッテリーが切れた時の連絡先の確認をとっておくこと
- 遠い遺跡は明るいうちに行くこと(夜は街灯無し、野犬あり)
- ガタガタの岩道よりも気をつけるべきは砂の道(タイヤがとられます)
- かなり広範囲を回るなら、バッテリー切れ対策でバイクは一人一台借りること(2人乗りはバッテリーの消耗が早いし、無くなったら2人ともアウト)
バガン観光モデルルート
それではバガンエリアのモデルルートの紹介です。 →後半の記事
- マヌーハ寺院(閉じ込められた仏像)
- ブーパヤー(メコン川の景色が良い)
- タビニュ寺院(高い仏塔とたくさんの仏像だけど個性がないので、飛ばしても良い)
- アーナンダ寺院(とっても大きい、おすすめ)
- シェサンドーパゴダ(遺跡に登って絶景スポットですが、ホテルに聞いてみて立ち入り解除がされてなければ飛ばすべき)←ここからの記事です
- ダマヤンジー寺院(劣化は進んでます。下のスラマニ寺院だけでもいいかな)
- スラマニ寺院(上のダマヤンジーと似てます、どっちかだけでもOK)
- 絶景夕日スポット
基本はこの数字通りに回るのが一番効率が良いです。途中に有名寺院もありますが、完全現場主義のてばこさんがつまらないと思ったところは思いっきりスルーしてあります。
マップは南のニューバガン地区からのスタートです。ゴールは道が綺麗な大通りにでます。ここからホテルに帰るのもいいですし、東に行けばニャウンウー地区まで5分ですので、体力があればそちらの観光でもOKです。
ニャウンウー地区には、地図に書いてませんがシュエズィーゴン・パゴダ(キンキラパゴダ)があり、ヤンゴンのシュエダゴンパゴダを見ていない人にはおすすめです。
あと地図のA地点にあるNan Myint Viewing Tower(ナンミンビューイングタワー)はバガンを上から見渡せる絶景スポットです。
①マヌーハ寺院
ニューバガンから行くとこんな感じの道です。ここを暫く行くと・・・
観光客ウエルカムな寺院に着きます(無料)
入口すぐの広間
広間をでて右の小さな入り口を入ると・・・
あら、こんな狭い所に大仏が
続きまして、右の小さな入口
こんな道をはいっていきますと・・・
あらこんなところに寝釈迦様が
お耳が大きいですね
まず最初は1067年に建てられたマヌーハ寺院です。寺院の名前はゴールデンロックの南東のタトンという地域を治めていたマヌーハ王という人からとった名でして、バガンに仏教を伝えた人物です。
当時、力の強かったのバガン王朝の王様が、仏教に詳しかったマヌーハ王に仏教に関する知識(僧侶、仏典)などをよこせと要求した所、マヌーハ王はこれをお断り。
これで激おこのバガン王様はマヌーハ王夫妻をバガンへ連行&幽閉しました。その後マヌーハ夫妻は死ぬまでバガンで暮らすことになるのですが、その際に自費で建てた寺院がこのマヌーハ寺院です。
とっても狭い建物の中に窮屈にすわっている大仏が当時のマヌーハ王の心情を表していると言われています。
②ブーパヤー
マヌーハ寺院からは5分。ウエルカムな入口
駐車場は屋台で賑わってます
靴を脱いではいっていきます
寺院にはにゃんこがたくさん
このひょうたん仏塔の後ろが・・・
エーヤワーデー川が見渡せるスポットです
ブーパヤーの歴史は古く、3世紀に建てられたと言われています。このひょうたん仏塔が、現在バガンの中でもっとも古い仏塔だそうです。
しかし諸説ありまして、実は8世紀や11世紀に建てられたものではないかという話もありまして、たしかなことはわかっておりません。ただ確実なことは、なんかかわいいってことで、地元の人にも人気の仏塔ってことです。
この仏塔の後ろには大河エーヤワーデー川が流れていまして、このブーパヤーは灯台の役目を果たしていたとも言われています。
一応ここは夕日が綺麗なスポットでございますよ。ただし遺跡の中にいる感が無いので夕日の人気はイマイチです。
③タビニュ寺院
結構離れてるところからも仏塔が見えちゃいます
バガン最大の建物
以前は上階に登れましたが現在は立入禁止
シンプルな回廊があります
綺麗に修復された仏像です
お祈りに来る人もたくさんいます
タビニュ寺院は、12世紀にアラウンスィードゥー王が建てた65mの巨大な建物で、バガン最大の高さを誇ります。タビニュという名称は、「無限の知恵」という意味だそうです。
こちらは2016年の地震でかなりの打撃を受けており、現在も中国の支援で修理中です。ちなみにこの建物のお向かいにある僧院の中には日本人戦没者の慰霊碑があります。
周辺にはちょっとした売店があり、夜はライトアップされて綺麗ですよ。
④アーナンダ寺院
駐車場はとっても広いです
高さ51mの仏塔
建物の中は商売してます
高さ9.5mの仏像
壁もすごい
仏像が埋め込まれているんですよ
アーナンダ寺院はミャンマー族最初の統一国家を築いたバガン朝の第3代の王チャンスィッターによって、11世紀末~12世紀初頭に建設されたました。バガンの遺跡の中でも最大の広さを誇り、最も賑わっている観光名所です。
敷地の東西南北それぞれに9.5mの仏像が配置されており、それぞれ表情が違います。しかし実は東西の仏像は火災で一度消失してから新しく作り直されており、昔からある南北の仏像と比べるとちょっと新しかったりします。