もくじ
テニスの聖地ウィンブルドン
こちらはロンドンの高級住宅街、ウインブルドンにある由緒正しい会員制クラブ、オールイングランド・ローンテニス・アンド・クローケー・クラブです。
テニスのグランドスラム(4大大会)の中で唯一の芝のサーフェスで、センターコートは1年を通して、この大会期間中のみしか使用されないというクレイジーさ。それ以外の期間はせっせと芝の手入れだけを行っているというさすが貴族の国です。
試合で使われるコート数は約15000人が収容できるセンターコートと、約12000人が入ることができるNo.1を合わせて19個もあり、3番目のサイズのNo.2コートですら4000人も収容できるというとんでもないサイズ。
しかもこの19というのはあくまで試合で使われるコートであって、練習に使われる芝コートは別で22面があり、さらに芝の季節が終わる5~9月以外で使うハードとクレーコートが13面あり、すべて合わせると54面というわけのわからない数字になります。
ちなみにウィンブルドン選手権に出場するにはランキング上位104位以内が予選無しでエントリーできますが、それ以下の選手は厳しい予選があり、その予選にでるのもランキング200位以内にはいっていなければいけないという狭き門です。
ウエアもすべて白を貴重としてものでなければならず、ワンポイントも規定を超えるサイズは却下されます。ラコステの大きなワニなんかはもちろんアウトで、フェデラーも靴底の色がオレンジだったかで注意を受けてました。うーん、ストイック。
テニスのウィンブルドンの賞金は?
さて、そんなにすごい会場で行われるウィンブルドン大会。
「賞金もさぞかしすごいんでしょう?」
というわけで調べてみましたその賞金額はこちら!
こちらの表によりますと、優勝賞金は男女ともに2019年で3億1000万円!(1£=135円)準優勝でも1億5000万円を超えます。ラグビーワールドカップの賞金がゼロとかニュースになってましたけどテニスって凄い。
しかし個人的にウィンブルドンが凄いと思うのが、1回戦に負けても600万円、2回戦負けでも970万円という下位の選手にも嬉しい破格の賞金!
テニス選手は世界中を転戦するのでお金がかかりますから、この賞金は魅力的です。
2016年にはイギリスの地元のテニスクラブで子供達のコーチをしていた当時ランキング772位だったMウィリス選手が、いきなり1回戦を突破して2回戦でロジャー・フェデラーに敗退したものの、1000万ほどの賞金で一気に人生が変わったお話もありますし、テニスには夢がありますねぇ。
ウィンブルドンの見学はどうすればできる?
ウィンブルドンですが、賞金が破格な代わりにチケット代もとんでもない値段がします。
まず予選の入場料ですが、1人600円程度(5£)とお安いのですが、残念ながら本戦のローンテニスクラブではなくて、ローハンプトンというウィンブルドン大会の会場からは少し離れたところで行われます。
設備もそこまで整っておりませんが、1日1000人までの入場規制がかかるくらいに人気があり、また選手たちもリラックスモードなのでのんびり楽しめます。
ではウィンブルドン本戦のチケット料金ですが、当日券のお値段は約3300円(25£)からと良心的なのですが、実はこのチケットを買うためには超行列に並んで整理券をゲットしなければならず、その整理券をゲットするためにはテント泊が必須なのです。
公式でオンラインチケットで売らないのは伝統を重んじるイギリスらしいと言うか、お金がないなら手間をかけなさいな。そうすればなんとかなるというある意味平等なイギリスの社会がはっきり見えます。ちなみにこのテント泊のシステムは今後もウィンブルドンの伝統として守られていくようです。
しかし普通の観光客はそんなことはしてられないということで、チケット屋さんで前売り券を購入しますが、2020年のシングルス一回戦のお値段で15万円程度。
シングルスの決勝なんて160万円とか、場所によっては1000万円を超えるというトンデモ価格。なんという格差社会よ・・・
フェデラーとナダルが引退したらこの値段は下がっていくのかと思いますが、それでもとんでもないお値段なのでございます。
ローンテニスクラブへの行き方
こちらはサウスフィールズ駅。ウィンブルドン会場から一番行きやすいです
小さな駅なので、大会期間中はパンクします
こちらは駅前。本当に田舎
こんな住宅街を会場に向かって歩きます
バスもありますが全然来ないので徒歩で
ん?
なんか水道管破裂してますが、インフラが古いイギリスではあるあるです
駅から15分ほどで会場が見えてきました
こちらはウィンブルドンローンテニスミュージアム
入口ではセキュリティがありますよ
ウィンブルドン大会が行われるローンテニスクラブですが、最寄り駅はサウスフィールズ駅となります。ウィンブルドン駅もあるんですが、こちらはロンドン中心地からも、ローンテニスクラブへもちょっと遠回りなので皆さんサウスフィールズ駅から向かうみたいですね。
サウスフィールズ駅からクラブへはのんびりした田舎道で途中に特に見どころやお店などもありません。ずーっと住宅街を歩いていきます。
駅からバスもありますが、乗るためには現金は使えずオイスターカードというICカードがいりますね。ちなみに料金は200円くらい。
まあ一本道で、徒歩で問題なくいける距離ですのでご安心を。
ウィンブルドン会場内を見るにはツアーがおすすめ
こちらがチケット売り場入口
こちらで会場内のツアーチケットが買えます
こちらがウィンブルドンミュージアム
伝統のかけらも感じない前衛的なデザイン
ウィンブルドンのウエアは全部白じゃないとダメなんです
こちらは実際に使われるボール達
元ユニクロ芸人であるジョコビッチさんのウエア
これは本当におすすめ。VRでアンディ・マレーの試合が見られます
こちらは有名なウィンブルドンタオル
通常4000円(34£)が半額の2000円(17£)になってたので即買い
ローンテニスクラブ内に入りましたらすぐに受け付けの建物が目に入ります。ここで一般ツアーに申し込まないと会場内での移動はかなり制限されてしまいます。
ツアーはミュージアムだけですと約1800円(13£)、会場内とミュージアムセットのチケットは約3300円(25£)で絶対こちらがおすすめです。
ツアーは人数制限がありますので、もし混んでいたらスタート時間が一つ遅れますが、だいたい30分毎にツアーは出発しているのでご安心を。
ツアーの出発までは時間つぶしでミュージアムがおすすめです。
受付でスマホが貸し出されて、内包されているガイドアプリが日本語で案内をしてくれてウィンブルドンの歴史を色々と見ることができます。また、ミュージアム内には小部屋があって、VR(仮想現実)を駆使した映像を使ってセンターコートでの実際の試合を体感することができます。
お土産屋さんもウエアやリュック、小物類がウィンブルドンオリジナルデザインで充実しておりまして、やはり一番人気はウィンブルドンタオル。
多分毎日やっているであろうタオル半額セールに飛びつくのはおすすめです。
ウィンブルドン会場内を散策
センターコートの入口からツアーはスタートします
今回は20人ほどが参加
まずガイドさんが連れて行ってくれたのが・・・
No.1コートです。選手と観客が近くて臨場感があります
続いて別館へ移動
こちらは、会場内にはいれなかった人たちが寝そべってスクリーンを見るスペース
そしてガイドさんが英語でなにやら説明をしてくれていますが
ここで2010年にイスナーとマユが11時間5分、ファイナルセットが68ー70のスコアだったと。英語だったので聞き間違いかなと思ったけど本当らしく意味がわからないスコア
ウィンブルドン会場内のツアーは全部で1時間弱。参加者の年齢は30~60歳くらいと高め。
ツアーはもちろん英語でして、日本語ツアーもありますがネットで個人でやっているガイドさんを雇って、お値段が通常のツアー+1万円くらいなのでまあ英語でよろしいかと思います。
実際に会場を歩いてみるのとテレビで見るのとは別物で、映像だと小さく見えるNo.1コートもとっても広く感じて、芝生もとても綺麗。
冬は13mm、大会開催中は8mmに刈り揃えられていて20人近くのスタッフが延々と芝生の手入れをしています。
建物内部の裏側まで見せてもらえます
会場内の業務用通路を進んでいきます
ニュースなどの放送で使われる席もみれちゃいます
こちらは大会期間中に選手がごろごろするスペース
さらに奥に進んでいきますと・・
試合前後の選手へのインタビュースペースで記念撮影タイム
とても広いので疲れてますがいよいよメインイベント・・
こちらがセンターコートの入口・・ドキドキ
ツアーでは、有名なコートだけでなく、大会運営に関わる設備も見せてもらえます。インタビュー席の他に、各国のテレビ局専用のブースもあり、日本のNHKの部屋もありました。
他にもビデオ判定システムホークアイの部屋もあったり、全コートの映像をチェックできる部屋があったりとなかなかの充実っぷりです。
ひたすら英語で説明してくれますが、わからない人もそれなりに楽しめる内容でございますよ。
ウィンブルドンのセンターコート
2009年にできた開閉式の屋根。当時は伝統に反するということで反対もあったそう
前大会の決勝のスコアがそのまま残っています
この真ん中くらいの席でもオンラインですと30万円超え・・・
そしてなにか人だかりができていますが・・・
ここに歴代のチャンピョンの名前が刻まれています。フェデラー無双
ウィンブルドンのセンターコートはツアーのメインで、やっぱりすごかったです。とにかく大きい。
いや、よく見ると椅子の幅は狭く、天井も低く、開放感もないんですけれども、なんというか威厳と言うか風格と言うか、やっぱりウィンブルドンのセンターコートが持つ独特な雰囲気に圧倒されます。
初めてセンターコートで試合をする選手は雰囲気に飲まれてなかなか実力を発揮できないというのもわかります。
錦織は2010年に初センターコートがナダルでボコボコ(仕方ない)、大坂なおみも初センターはケルバーにボコボコ、杉山愛もたしか2回センターコートでやっていて、初めてはシャラポアにボコボコ(2回目のセンターコートはヒンギスに勝っていた記憶が)
まあこの雰囲気はぜひ実際に行ってみて感じてほしいです。
ひとまずロンドンに来たら絶対におすすめのウィンブルドン会場の観光紹介でございました!
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