もくじ
タイの粉ミルクは種類が豊富
バンコクではBigCやテスコなどに行くと、粉ミルクの専用棚がずらりと並び、種類も日本より豊富に揃っています。
昔は日本のミルクに比べて溶け具合が悪かったり、やたらと甘いなんて言われていましたが現在では改善されて、日本のミルクと遜色がないどころか栄養素的には日本のミルクよりも高いものも多く存在します。
ただ、昨今の円安とタイの粉ミルクはほとんどが輸入品ということもあって、お値段が日本よりもだいぶ高く、例えば日本人に人気のEnfinitas Lactoferrinなどは、475gで800B程度と日本の倍位のお値段になってしまうものもあります。
さて、そんな粉ミルクですが、購入の際に気をつけることとしてフォーミュラ番号が箱に大きく書いてあります。これはフォーミュラ1から3まで種類がありまして、下記のように区別されます。
フォーミュラ1:生後〜1歳まで
フォーミュラ2:6ヶ月〜3歳まで
フォーミュラ3:1歳〜
※成長初期はいろいろな栄養が必要なので、栄養素の種類が多いフォーミュラ1が一番高く、3が一番安いです。
3までありますが、体感としては皆さんフォーミュラ3まではいかず、フォーミュラ2で卒乳という感じですね。
最初から最後までフォーミュラ1という方もいらっしゃいましたし、フォーミュラという概念を知らずに安いフォーミュラ3を乳幼児に飲ませてた方もいらっしゃいましたが、皆さんすくすく育っております。(細かいことは気にしない)
また、赤ちゃんによって味の好みがあるとは思うのですが、「このメーカーの粉ミルクはうちの子飲まないのよ~」なんてのは昨今ではあまり聞いたことがなく、自分も一通り舐めてみましたが、味は違えど、これは旨いこれは不味いと言うほどの差はなかったので、昔と違ってだいぶ改善されたのかと思います。
Hi-Q SUPER GOLD PLUS (フォーミュラ1)
Hi-Qスーパーゴールドプラスはタイ人富裕層に人気の粉ミルクです。量が600gでBigCなどでは700B程度で売っています。粉ミルクの中でもミルク感が強め、内包されている軽量スプーンは使いやすいです。
栄養バランス:主要な栄養素(エネルギー、たんぱく質、脂質、炭水化物、乳糖など)がバランスよく配合されています。
オリゴ糖(GOS+FOS):プレバイオティクスの一種であるガラクトオリゴ糖(GOS)とフルクトオリゴ糖(FOS)が含まれており、腸内の善玉菌を増やして消化を助ける効果が期待されます。
脂肪酸(DHAとARA):ドコサヘキサエン酸(DHA)とアラキドン酸(ARA)が含まれており、これらは脳と視力の発達に重要です。
ビタミンとミネラル:ビタミンA、D、E、K、B群、葉酸、カルシウム、鉄、亜鉛などの豊富なビタミンとミネラルが含まれており、赤ちゃんの成長と発育をサポートします。
特殊成分:タウリン、コリン、カロチン、ヌクレオチドなどが含まれており、これらも赤ちゃんの健康的な成長に寄与します。
Hi-Qは高級ミルクの部類にはいりますが、その中ではコスパが良く、赤ちゃんの消化と成長に役立つ成分が豊富に含まれています。入っている栄養素の数はEnfinitusと並んでトップクラスです。
特に腸内に良い影響を与えるオリゴ糖がたくさん入っているので、便秘気味の赤ちゃんや帝王切開で出産した赤ちゃんにはおすすめできるミルクです。(帝王切開で生まれた赤ちゃんは、産道を通らないため、母親からのビフィズス菌の伝播が少ないとされています。これにより、腸内のビフィズス菌の定着が遅れることがあります。)
Hi-Q SUPER GOLD (フォーミュラ1)
こちらはTOPSなどで見かけるHi-Qスーパーゴールドです。量が600gで先ほど紹介したスーパーゴールドプラスよりも100B安い600B程度で売っています。
栄養バランス:エネルギー: 100 kcal と、標準的なカロリー量を提供しています。
タンパク質: 2.4 g で、赤ちゃんの成長に必要なタンパク質量を含んでいます。
脂質: 5.3 g と、ほぼ標準的な量です。
炭水化物: 11.4 g で、赤ちゃんに必要なエネルギー源を提供します。
ビタミンとミネラル:
ビタミンA: 262 µg で、赤ちゃんの視力や免疫力の発達をサポートします
ビタミンD3: 4 µg で、骨の成長や免疫機能の強化に役立ちます。
鉄: 1.1 mg で、赤血球の生成をサポートします。
カルシウム: 86 mg と十分な量で、骨や歯の発達に適しています。
脂肪酸 (DHA/ARA):
DHA(ドコサヘキサエン酸)や ARA(アラキドン酸)を含み、脳や視覚の発達をサポートします。これらの成分は赤ちゃんの認知発達において重要とされています。
その他の成分:
タウリン、コリン など、神経や脳の発達を助ける成分が含まれています。
ビタミンB群(B1, B2, B6, B12)や ビタミンC など、免疫力や代謝をサポートするビタミンもバランスよく含まれています。
Hi-Q SUPER GOLD PLUS (フォーミュラ1)との比較
エネルギーと基本成分:
Hi-Q SUPER GOLD PLUS(以下SGP)とHi-Q SUPER GOLD(以下SG)は、どちらも1食あたり100 kcalのエネルギーを提供します。基本的な成分(タンパク質、脂質、炭水化物)の量もほぼ同じで、大きな違いはありません。赤ちゃんに必要な栄養バランスを整えることが目的で、どちらも標準的な内容になっています。
タンパク質: 両方とも2.4g。赤ちゃんの成長に必要な量です。
脂質: SGPは5.4g、SGは5.3gとごくわずかな差です。
炭水化物: SGPは11.3g、SGは11.4gで、こちらもほぼ同じです。
ビタミンA: SGPは382 µg、SGは262 µgと、SGPの方が多め。ビタミンAは視力の発達や免疫力をサポートしますので、より強化したい場合はSGPが良いでしょう。
ビタミンD3: SGPは5 µg、SGは4 µg。ビタミンDは骨の成長に必要ですが、こちらもわずかな違いです。
その他のビタミンB群やビタミンCの量もどちらも十分に含まれており、差はほとんどありません。
ミネラル成分:
SGPとSGのミネラル成分は、カルシウム、鉄、マグネシウムなどがほぼ同量で、赤ちゃんの成長に必要な量がバランスよく配合されています。骨の発達を助けるカルシウムは両方とも86 mgですし、鉄もSGPが1.2 mg、SGが1.1 mgと大きな違いはありません。
特徴的な成分:DHAとARA
両方のミルクには、DHA(ドコサヘキサエン酸)やARA(アラキドン酸)が含まれており、これらは脳や視覚の発達をサポートします。この点ではSGPとSGの差はほとんどなく、どちらを選んでも安心です。
その他の栄養素
タウリンやコリンなど、赤ちゃんの脳の発育や神経機能を助ける成分もどちらの製品にも含まれています。これにより、赤ちゃんが健康的に成長できるようサポートされます。
ビタミンAを重視する場合はSGPの方が多く、視力や免疫サポートを強化したい場合におすすめです。
基本成分であるビタミン、ミネラル、DHAなどがしっかり含まれており、両者ともに偏った栄養成分はありません。
SGPの強みとしては、赤ちゃんの胃腸を整えるプロバイオティクス成分が配合されているので、胃腸の弱い赤ちゃんにおすすめです。
Enfinitas Lactoferrin (フォーミュラ1)
Enfinitas Lactoferrinはサミティベート病院などでよく聞く粉ミルクで、日本人の間で知名度は一番高いのではないでしょうか。こちらは主に乳幼児向けに設計されており、栄養バランスが考慮された製品です。
量は上で紹介したHi-Qよりも2割少ない475gですが、値段は800B以上しますので高級ミルクでございます。あと溶けやすさはEnfinitas > Hi-Q > s26という感じです。
エネルギー源: 100gあたり510kcalのエネルギーを提供し、成長に必要なカロリーを補給します。
タンパク質: 成長に必要なタンパク質が5.1g(100mlあたり)含まれています。
脂質: 5.4gの脂質が含まれ、オメガ3やDHAの供給源にもなります。
炭水化物: 17.5gで、エネルギー供給に役立ちます。
ビタミン: 免疫や成長に不可欠なビタミンA、B群、C、D、E、Kが含まれています。
特にビタミンD(骨の健康に重要)は8.4μg(100gあたり)と豊富です。
ビタミンB群も充実しており、体のエネルギー代謝をサポートします。
ミネラル:カルシウム、マグネシウム、鉄など、骨や血液の健康に欠かせないミネラルが含まれています。カルシウムが高め(300mg/100ml)に配合されており、骨の発達をサポートします。
鉄分は6.5mgと、乳幼児にとって重要な成分が含まれています。
特殊成分:
2′-フコシルラクトース(2′-FL)などのオリゴ糖成分が含まれており、腸内環境を整え、免疫力をサポートする可能性があります。
タウリンやコリンなど、脳の発達に役立つ成分も配合されています。
脂肪酸: DHA、ARAなど、脳の発育を助ける成分も含まれています。
乳幼児に必要な多くの栄養素がもりもり含まれており、消化しやすく、栄養補給に適している点が特徴です。含まれている栄養素の数はトップクラスです。
Hi-Qフォーミュラ1との主な違い
エネルギー:両方の粉ミルクのエネルギー量はほぼ同じです。
脂肪、タンパク質、炭水化物:このあたりも大きな違いはないようです。ただし、Enfinitasでは乳糖の含有量が若干高い傾向があります。
ビタミンA、D、Eなどの脂溶性ビタミン:Hi-QのほうがビタミンD3の含有量がわずかに多いです。
ビタミンB群:両方のパッケージでビタミンB群は含まれていますが、B12の量は若干異なるようです。
カルシウムとマグネシウム:どちらも含まれていますが、Enfinitasほうがややカルシウムの含有量が高いようです。
鉄分:Enfinitasの方が鉄分がやや多く含まれています。
オメガ3およびオメガ6(DHA、ARAなど):オメガ脂肪酸のバランスにおいて若干の違いがありますが、大きな差ではないです。
プロバイオティクス、プレバイオティクス:Enfinitasには2′-フコシルラクトースなどが含まれており、免疫機能をサポートする成分が多い傾向があります。
両者の主な違いは、ビタミンD3、カルシウム、鉄分の含有量、およびプロバイオティクスやプレバイオティクスの種類や量です。
Enfinitasの方が免疫サポート成分が多く、Hi-Qは脂溶性ビタミンの含有量がやや高いのと、赤ちゃんの腸内環境を整える成分が多い傾向があります。
母乳との混合でしたら免疫サポート系は補えますのでコスパの良いHi-Qで全く問題ありませんが、完ミの場合はEnfinitasが選択肢になります。
Enfinitas Lactoferrin (フォーミュラ2)
Enfinitas Lactoferrin(フォーミュラ2)は、成長期の幼児向けに設計された製品で、特に1歳以上の子供の成長と発達をサポートするために栄養成分が強化されています。
Enfinitas Lactoferrin(フォーミュラ1)よりもお値段が安く、6~700B程度になります。
エネルギー源: 100gあたり470kcalで、成長期の子供に必要なエネルギーを提供します。
主要栄養素:
タンパク質: 3.2g(100mlあたり)と、成長や筋肉の発達に重要なタンパク質が含まれています。
脂質: 4.5gで、発達中の脳や身体に必要な脂質を補給します。
炭水化物: 15.2gと、子供の活発なエネルギー消費を支える炭水化物が含まれています。
ビタミン:
幅広いビタミンが含まれており、特にビタミンA、B群、C、D、E、Kが豊富です。
ビタミンDは7.2μg(100gあたり)で、骨の発達をサポートします。
ビタミンCが高め(36mg)に配合されており、免疫力を支援します。
ミネラル:
カルシウムが520mg/100gと多く含まれ、骨の健康や成長をサポートします。
鉄分は4.9mgで、成長期の子供に必要な成分です。
さらに、マグネシウム、亜鉛などのミネラルも含まれています。
特殊成分:
2′-フコシルラクトース(2′-FL)、腸内環境の改善や免疫力をサポートする成分です。
タウリン、コリン、およびDHAも配合されており、脳の発達に役立つとされています。
Enfinitas Lactoferrin フォーミュラ1との主な違い
エネルギー量: フォーミュラ1が510kcal/100gに対し、フォーミュラ2は470kcal/100gとやや控えめになっています。
タンパク質と脂質の配分: フォーミュラ1はタンパク質が5.1g(100mlあたり)、脂質が5.4gであるのに対し、フォーミュラ2はそれぞれ3.2gと4.5gと少し低めです。これは、成長段階に合わせた配慮と考えられます。
カルシウム量: フォーミュラ2の方がカルシウム量が多く、520mg(100gあたり)に設定されています。これは、成長期の骨や歯の強化が必要な幼児向けのためと思われます。
ビタミンC: フォーミュラ2はビタミンCが36mgと多く、免疫サポートに役立ちます。一方、フォーミュラ1は14mgと少なめです。
鉄分: フォーミュラ1の鉄分は6.5mgですが、フォーミュラ2は4.9mgとやや控えめになっています。
脂肪酸とその他の成分: 両方の製品にDHAやARA、2′-FLなどの成分が含まれていますが、微量の成分配合に若干の違いが見られ、フォーミュラ2はより成長した乳児の消化に合わせたバランスに調整されています。
フォーミュラ2はフォーミュラ1に比べて、少し低カロリーでありつつも、ビタミンCやカルシウムが多く含まれており、成長期の幼児の健康と骨の発達を特にサポートするように設計されています。
フォーミュラ1は、主に乳児向けに設計されており、成長初期の栄養補給に焦点を当てた配合となっている点が大きな違いです。
Enfalac A+ MIND PRO (フォーミュラ2)
Enfalac A+ MIND PRO(フォーミュラ2)は、成長期の幼児向けに設計された製品で、特に1歳以上の脳の発達を助ける成分が多く入っています。
お値段はスーパーなどで6~700B程度です。
エネルギー源: 100gあたり500kcalと比較的高カロリーで、成長期の子供に必要なエネルギーを豊富に供給します。
主要栄養素:
タンパク質: 3.2g(100mlあたり)で、成長と発達に必要なタンパク質が適量含まれています。
脂質: 4.8gで、脳や体の発育に必要なエネルギー源となります。
炭水化物: 16gで、エネルギー供給をサポートします。
ビタミン:
ビタミンA、B群、C、D、E、Kがバランスよく含まれ、健康な成長に貢献します。
ビタミンDが8.4μgと豊富で、骨の健康に寄与します。
ビタミンCが25mgで、免疫力のサポートに役立ちます。
ミネラル:
カルシウムが600mg(100gあたり)と多く、骨の発達を促進します。
鉄分は5.9mgで、血液や筋肉の発達に必要です。
亜鉛、マグネシウムなど他のミネラルも含まれています。
特殊成分:
2′-フコシルラクトース(2′-FL)が腸内環境を整え、免疫力を高めるサポートをします。
DHAやARA(アラキドン酸)が配合されており、特に脳の発達や視力の健康を支援します。タウリンやコリンなども含まれ、こちらも脳や神経の発達に有益です。
Enfinitas Lactoferrin(フォーミュラ2)との主な違い
エネルギー量: Enfinitas Lactoferrinフォーミュラ2は470kcal/100gですが、Enfalac A+は500kcal/100gとやや高めです。
カルシウム量: Enfalac A+はカルシウムが600mg/100gとさらに多く、骨の成長をより強くサポートする仕様です。Enfinitas Lactoferrinは520mgでした。
ビタミンC量: Enfinitas LactoferrinではビタミンCが36mgと多かったのに対し、Enfalac A+は25mgと少し抑えられています。
鉄分: 鉄分の量が5.9mg/100gと多く、Enfinitas Lactoferrinの4.9mgに比べて多めに設定されています。
ビタミンD量: Enfalac A+はビタミンDが8.4μgと、Enfinitas Lactoferrinの7.2μgより多めに配合されています。
脂肪酸の割合: DHAやARAなどの脂肪酸の具体的な数値は記載がないものの、両方の製品に含まれており、成長段階に応じた量の調整が行われていると考えられます。
Enfalac A+MIND PROは、より高いエネルギーとカルシウム、鉄分の補給に焦点を当てており、特に骨や血液の健康を強化するために設計されている点が特徴です。
Enfinitas Lactoferrinフォーミュラ2と比べて、ややエネルギー量が多く、特定のビタミン・ミネラルのバランスも異なるため、少し成長した乳幼児や幼児のさらなる発達に適していると考えられます。
S-26 GOLD SMA(フォーミュラ1)
s-26は日本人界隈で使ってる人は少ないですが、タイや中華系のご家庭でよく見かけるミルクです。フォーミュラ1の500g入りで500Bちょっととコスパが良いです。
栄養バランス:エネルギー、タンパク質、脂肪、炭水化物がバランスよく含まれており、乳幼児の成長に必要な主要栄養素を摂取できるよう設計されています。
カルシウム、鉄、亜鉛など、骨や免疫機能の発達をサポートするミネラルも豊富です。
ビタミン類:ビタミンA、D、E、Kなどの脂溶性ビタミンと、ビタミンB群(B1、B2、B6、B12)およびビタミンCが含まれています。これにより、免疫力をサポートし、さまざまな代謝機能を助けます。
オメガ脂肪酸:DHA(ドコサヘキサエン酸)やARA(アラキドン酸)など、脳や視力の発達に関与するオメガ脂肪酸が含まれています。
プレバイオティクス:ガラクトオリゴ糖(GOS)やフルクトオリゴ糖(FOS)などのプレバイオティクスが含まれており、腸内環境を整えるサポートをします。
免疫サポート成分:免疫機能を支援する成分として、ビタミンAやビタミンC、亜鉛などが含まれており、乳幼児の健康をサポートします。
Enfinitasフォーミュラ1との比較
たんぱく質:S26はEnfinitasに比べてたんぱく質の含有量がやや高めです。これは成長期の赤ちゃんに必要なたんぱく質の供給を強化している可能性があります。
脂質:S26には多種類の脂肪酸が含まれており、Enfinitasよりも脂質が若干高めです。特に、DHAとARAが含まれていることで、赤ちゃんの脳と視覚の発達に寄与することを目的としています。
ビタミンとミネラル:S26はビタミンA、ビタミンD、カルシウム、鉄などの主要なビタミン・ミネラルが豊富に含まれています。これは骨や免疫の健康をサポートするために調整されていると考えられます。
プレバイオティクスとプロバイオティクス:S26は、Enfinitasと比較して腸内環境をサポートするための成分も含まれています。これにより、赤ちゃんの消化をサポートし、免疫機能の強化に役立つとされています。
カロリー:S26は100mlあたりのカロリーがやや低めになっています。そのため、成分が強化されている一方で、カロリーのバランスを取っていることが伺えます。
S26は成長と発達に必要な栄養素が豊富で、特に骨や脳の発達、免疫機能をサポートする成分にフォーカスしていることが特徴です。
S26が特定の栄養を強化する傾向がある一方で、Enfinitusは全体的な栄養供給を重視しているため、日常的な健康維持や成長を安定してサポートすることを目的としていると考えられます。
Enfinitus(フォーミュラ3)
Enfinitusのフォーミュラ3は、1歳児以降の成長をサポートするフォローアップミルクとして優秀な栄養素を含んでいます。
高級ミルクだけあってフォーミュラ3なのに1425gで1300B程度と、なかなかのお値段ですね。
高カロリー:1回あたりのエネルギーが170キロカロリーで、成長期の子どもに十分なエネルギーを提供します。これは、多くの栄養素を強化しているため、他の製品に比べてやや高カロリー設計になっています。
豊富なDHAとARA:DHA(ドコサヘキサエン酸)やARA(アラキドン酸)といった成分が豊富に含まれており、これらは脳の発達や神経系の成長に重要な役割を果たします。特に、乳幼児期の脳の発達をサポートするために配慮された成分です。
ラクトフェリンの配合:Enfinitusの特徴であるラクトフェリンはフォーミュラ3にも含まれており、免疫力の向上を助ける効果が期待されています。ラクトフェリンは母乳にも含まれている成分で、抗菌作用があり、子どもの健康をサポートする役割を果たします。
プレバイオティクスの含有:腸内環境を整えるためのプレバイオティクス成分も豊富に含まれています。これにより、消化器系の健康を保ち、栄養吸収を促進することが期待できます。
豊富なビタミンとミネラル:カルシウムや鉄、ビタミンDなど、成長に欠かせないビタミンとミネラルが高配合されています。特に骨や歯の発育、免疫力の向上に役立つ成分がしっかり含まれており、成長期のニーズに応えた栄養バランスになっています。
全体的な栄養強化:Enfinitusは、標準的な粉ミルクよりも多くの栄養素を強化しており、脳の発達、免疫力向上、消化器系の健康を総合的にサポートするための成分が豊富に含まれている点が特徴的です。
BEAR BRAND(フォーミュラ3)
BEAR BRAND(BB)のフォーミュラ3は500gで220B程度とコスパがとても良い粉ミルクです。離乳食を普通に食べているお子様へのフォローアップミルクとして利用できます。
栄養バランス:タンパク質、脂肪、炭水化物、ビタミン、ミネラルが豊富に含まれており、赤ちゃんの成長に必要な栄養が配合されています。
ビタミンとミネラル:ビタミンA、ビタミンD、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12、カルシウム、鉄(22gと多め)、ナトリウム、葉酸などが含まれています。こ
エネルギー量:1回の推奨量(36g)あたり160キロカロリーのエネルギーが含まれています。
脂肪とコレステロール:脂肪が6g(推奨摂取量の9%)、コレステロールは5mg以下と低く抑えてあります。
糖分:総炭水化物量22g中、砂糖や乳糖が含まれており、炭水化物として吸収されるエネルギー源となります。
栄養バランスを整えることで赤ちゃんの健やかな成長を支援するように設計されていますが、ビタミンB1、B2が少なかったり、EnfinitasやHi-Qと比較して入っている栄養素の種類が少ないので、すでに離乳食を始めている1歳以上の幼児向けの粉ミルクです。
Enfinitusフォーミュラ3との比較
脂質とカロリー:BBは1回あたりのエネルギー(カロリー)が160キロカロリーと、Enfinitus3の170キロカロリーに比べてやや控えめです。
ビタミンとミネラルのバランス:BBはカルシウム、鉄分、ビタミンDなど、成長期に重要なビタミンとミネラルがしっかり含まれていますが、全体的な含有率はEnfinitus3よりも控えめです。
炭水化物と糖質:Enfinitus3にはプレバイオティクス成分が含まれており、腸内環境の改善を重視していますが、BBには同様の成分の記載がありません。このため、腸内環境を整える必要がある場合はEnfinitus3が選択肢になります。
栄養強化の方向性:Enfinitus3はDHAやARA、ラクトフェリンなどの成分が豊富に含まれており、特に脳の発達や免疫力向上をサポートすることに重点を置いています。一方でBBは、Enfinitus3ほど特定の栄養素を強化しているわけではなく、標準的な成分構成でバランスのとれた栄養供給を意識していると考えられます。
BBは、ビタミンやミネラルの摂取量が全体的に控えめで、Enfinitus3に比べると見劣りしてしまいますがコスパが良いのが特徴です。
Enfinitus3が成長と発達を強化するための高い栄養強化を行っているのに対し、BBは日常の健康維持に適した栄養配分で、過剰摂取を避けつつ基本的な栄養をカバーする設計になっています。
meiji EZ cube(フォーミュラ3)
こちらはmeijiのキューブ型のミルクです。このタイプでフォーミュラ1と2は見たことがなく2024年11月時点ではフォーミュラ3だけの展開のようです。
560gで528バーツとフォーミュラ3では高額な部類ですが、計る手間が省けて粉が散らばったりしない、持ち運びに便利という点で人気のミルクです。
「ドコサヘキサエン酸(DHA)」、「ヌクレオチド」、「フラクトオリゴ糖」などを配合しています。
栄養バランス:豊富なビタミンとミネラルを含み、成長に必要な栄養がバランスよく配合されています。
ビタミンとミネラル:ビタミンA、ビタミンD、ビタミンB群、カルシウム、鉄などが含まれています。ビタミンB群のバランスが良く、消化が穏やかそうな配合です。
エネルギー量:1回の推奨量(28g)あたり130キロカロリーのエネルギーが含まれています。
脂肪とコレステロール:脂肪が5g(推奨摂取量の8%)、コレステロールは15mgです。
糖分:総炭水化物量17g中、糖質が含まれており、エネルギー源としての役割を果たします。
BEAR BRAND(フォーミュラ3)との主な違い
エネルギーはBEAR BRANDよりもやや低く、カロリーを抑えたい場合はおすすめですが、体重や成長を促進するために十分かどうかは確認が必要です。
また、コレステロールがBEAR BRANDの3倍(15gなので)摂取量を気にする場合は注意が必要です。
成長を重視する場合は全体的な栄養素は控えめなので、離乳食をきちんと摂取できている1歳時以上向けのミルクになります。
粉ミルクの保存にはシリカゲルを入れておきましょう
粉ミルクですが、開封した後に母乳がバンバン出て、冷凍フリーザーパックに入れた母乳が溜まりすぎて粉ミルクの出番が無い!なんて方もいらっしゃるかと思います。
タイの気候ですと、乾季はまだ良いのですが、雨季の場合は開封して3週間位すると粉ミルクの色が黄色から白っぽく変色してきます。
そこで用意しておきたいのが粉ミルクを入れる密封ケースに、吸湿効果のあるシリカゲル(silica gel)を入れておくことです。
LAZADAなどで1つ10バーツ程度で売ってまして、粉ミルク以外にもキッチンの塩入れとかに入れておくとサラサラで使いやすくなります。