もくじ
ウクライナの首都キエフ
ウクライナのキエフは最近旅人のTwitterで非常に盛り上がっていますね!
日本人沈没者数第一位のバンコクの物価が上がりすぎてしまって、皆さん次の理想郷を探す過程で、物価の安さと、夏の過しやすさ、そして世界一の美女大国という事でキエフが話題になっているようです。
キエフから1万円ちょっとでいけるジョージアもあわせて盛り上がっていますね。
キエフは東ヨーロッパの都市では最古の歴史を持ち、キリスト教の聖地のため、ヨーロッパ圏では昔から人気の観光地なのでホテルや公共交通機関が発達しています。
ビザは日本人ならノービザ3ヶ月まで滞在することができ、聖ソフィア大聖堂、ウクライナ国立歌劇場や独立広場、クラシックの名曲「展覧会の絵」にでてくる「キエフの大門」もこの街にあり、観光名所に事欠きません。
キエフの気候と天気
キエフは大陸性気候で冬寒く夏は暑くなります。とはいっても北緯は50度と北海道よりもさらに北に位置するので夏は日陰に入れば涼しいですね。
冬のキエフは寒気が入り込むと-20℃を下回ることもあり、雪も降ります。普通の家ですとドアは完璧に密閉できるタイプが多いですが、古いアパートだと隙間風がはいる家もありますので、冬は少し良いアパートへ引っ越しましょう。
ベストシーズンは5月から8月ですが、5月でも気温が一桁になることがありますので、なにか羽織るものは持っていったほうが良いですよ。
シーズンごとの服装は?
こちらは週末のキエフ(6月)
こちらはウクライナ国立歌劇場。フォーマルな感じ
服装は屋外ではみなさんラフな格好ですね、女の子なんか露出が多い子もいますが、トレンドを追っかけるような感じではなく意外とスタンダード。男性はショートパンツにTシャツも多いです。年配の人はチノパン+襟付きシャツが多い感じですかね。
バレエやオペラが身近な存在のため、歌劇場や高級レストランに行く時は一応襟付きのシャツがあるといいですね。てばおさんは国立歌劇場にサンダル+ジーパン+Tシャツで行ってましたが、やっぱりマナーとして襟付きシャツくらいは欲しいものです。
シーズンごとの持っていく衣類の目安は・・
6月下旬~8月
Tシャツやショートパンツでなんとかなります。もしキエフからリヴィブなどに移動する場合は、薄手で良いので長袖の羽織るもの一枚あれば良いです。
川にビーチがありますので水着とかも持っていったほうが良いですよ。
上記の前後(5月と9月)
春先、秋口でも気温がいきなり一桁になることがあります。ダウンジャケットまでは言いませんが、長袖パーカー、冷え性な人はヒートテックなど持っていって良いかと思います。日中はまだ過ごしやすいんですが、突然来るんですよ。寒い時が。
10月~4月
日本の冬よりも寒いです。特に室内。
暖炉があれば全然良いんですが、乾燥しているので加湿器がないとなかなか部屋が暖まりません。家の作りが日本よりも適当で窓の近くが激寒です。オイルヒーターフル回転させますが、古いお家は部屋でもヒートテック必須。
また、たくさん重ね着して汗をかくよりは、1つ強力なダウンジャケットがあると便利ですね。キエフは結構な率でダウンジャケットを着る人が多いですよ。
キエフの治安は?
場所によっては治安が悪いところがあります
こちらは緑色のラインのLukianivska駅周辺
キエフは観光エリアはとっても治安が良いです。警官もたくさんいらっしゃいますし、掃除も行き届いています。夜も明るくて24時でも一人で歩けます。しかし少し観光エリアから離れますとガラッと治安が悪くなる場所もあります。
歴史ある建物に落書きがバンバンされていたり、ゴミは散らかり放題。ホームレスの方がたむろしている地域もあります。
観光客の多い独立広場から近いところだと、広場の北側から出ている6,16,18番のトロリーバスに乗って北西方面に向かえば荒れた地域を見ることができます。
住民の方々の平均年齢がぐっと上がり、服装もおしゃれな人が少なくなり、バスはボロく、なぜか鳩と小バエが増えていくという・・・
鳩や猿を持った人に注意
独立広場に多いです
こちらは治安とは別で、ボッタクリのお話です。
独立広場には、おとなしい鳩を持って近づいてくる人、パンツをはいたお猿さんを肩に乗せて近づいてくる人がいます。これらは触らせて撮影して大金をせびってくる人たちなので近づいてはいけません。
また、ピザの着ぐるみやクマの着ぐるみと一緒に撮影、もしくは水着のお姉ちゃんがハグしてきて会話が盛り上がったりすることもあります。しかしこれらも思いっきり後から請求される系なので観光客は近づかないようにしてくださいね。
キエフの物価は?
これ全部で1500円くらい(ワインといくらとハム、チーズ込み)
ウクライナの魅力はやっぱりその物価の安さです。ウクライナは最近まで政治情勢が悪く、ハイパーインフレに突入していたので毎年通貨の価値はだだ下がり。外貨を持っている旅行者にとっては助かりますが現地の人は大変ですよね。
ハイパーインフレも最近は落ち着いてきましたが、2019年6月時点で1UAH(フリヴニャ)は4円。UAHを4倍すれば円換算できます。とりあえず上の写真に写っているスーパーなどで購入できる商品をご紹介していきますと・・・
- いくら1パック 25UAH(100円)
- ワイン安いもので 60UAH(240円)
- パン 20UHA(120円)
- 飲むヨーグルト 20UAH(80円)
- お水1.5リットル 10UAH(40円)
- ハム1パック 20UAH(80円)
- ブリーチーズ 40UAH(160円)
- フルーツジュース40UAH(160円)
- 菓子パン12UAH(48円)
とまあ激安なんです。この他にも旅行者がお世話になるであろう商品は・・・
- トマト大1個 10UAH(40円)
- ディル(香草)10UAH(40円)
- お米1kg 30UAH(120円)
- 手羽先Lサイズ10本 70UAH(280円)
- ビール1本 20UAH(80円)
- 公共交通機関 8UAH(32円)
- 国立劇場のバレエ鑑賞安めのチケット 50~200UAH(200~800円)
- タクシー2km程度の近場なら 50UAH(200円)
- カフェのコーヒー 30UAH(120円)
- プサダハタ(旅行者でも使いやすい食堂) 100UAH(400円)
- マクドナルドのセット 100UAH前後(400円)
- 宿(ドミトリー) 120UAH~(500円~)
- 空港のSIMカード20GB 280UAH(1120円)
キエフの両替事情
キャッシングできるATMは市内にもたくさんあります
空港の両替は基本ドルかユーロからの両替です
キエフ市内には沢山両替所がありますのでUAH(フリブニャ)をゲットする事はそうそう困らないかと思います。キャッシングできるATMも観光地にはたくさんあります。
ただ、ATMは200UAH札ででてくることが多いので、それでバスに乗ったり青空市で使うのはちょっと嫌がられるので、カフェやスーパーで積極的に崩しておきましょうね。
キエフのSIMカード事情
こちらは空港のSIMカード屋さん
SIMカードは空港に売っていてあっさり手に入ります。値段は8GBが225UAH(900円)で20GBが280UAH(1120円)です。
英語が通じるのと普通に安かったので、てばこさん達は購入しましたが、実はこれでも一応観光客価格。
独立広場の地下に半屋台のお店や、ヴォグザーリナ駅周辺、あとは通信キャリアに直接行っても購入することができます。英語もぼちぼち通じるみたいです。お値段は空港よりも2~3割お安いですよ。
SIMのPINについての注意事項
突然何だチミは?
イキナリ言われても困る・・・
カード左下のPIN1っていうのがPINナンバーです
キエフで購入したSIMカードですが、忘れた頃に写真のようにPINを入力してくださいと表示が出ることがあります。もしこれがでるとPINを入れるまで一時的にスマホが使えなくなってしまいます。
これは出る機種とでない機種があるらしく、同じiPhoneでもでるのとでないものがあります。
もしこれが出ましたら、SIM購入の時にSIMカードがくっついているカードの左下にPINナンバーが隠れていますのでこれを入力すれば解決です。
PIN入力は突然要求されるので、PINコードは常に控えておいてくださいね。
まあ最悪の場合は、一度SIMカードを抜いて指し直せば突破できたりもするのですがね。
キエフでは英語よりもロシア語が通じます
窓口で言葉が通じなくて後ろの方々を待たせちゃう時は申し訳ないです
実はキエフでは英語がほとんど通じないのですよ。公用語はウクライナ語で、第二言語はロシア語といったところでしょうか。
20代以下の若い子たちは英語教育を受けていますのでそれとなく通じます。あとウクライナではIT関連は超花形の職業なのですが、顧客が海外企業ばかりなのでそっち系の人たちは英語が堪能です。コワーキングスペースにいる人達なんかは英語はあたりまえですね。
ただし私達が接することの多いスーパーの店員さんやレストラン、駅の窓口の人達にはあまり通じません。
ですのでレストランなら注文したい写真をスマホに入れておいたり、駅でしたら地名の画像をすぐ出せるように工夫するなどの準備はいりますよ!
覚えておいたほうが良い言葉
実践で使う機会がある最低限のウクライナ語はまずは数字。
ウクライナのレストランのトイレは番号を入れてロックを解除するタイプが多いのですが、店員さんに聞くとこれがウクライナ語で返ってくるんですよね。なのでせめて0~10までは覚えておいたほうが良いでしょう。
チケットを買う時やレストランの注文でも数字はちょくちょく使いますしね。
正直カタカナ発音では通じず、発音を伴った学習が必要ですので、簡単な数字や単語でしたら以下のサイトがウクライナ語のつかみには良いかと思います。
キエフのコンセントは?
こちらが一般的なウクライナのコンセント
ウクライナの電圧は220Vで、周波数は50Hzです。
プラグは写真のCタイプが一番多く、ホテルなどに行くと日本のコンセントが挿せる形もありますが、数は少ないです。
アジアに比べると停電は少なく、発火などの事故もあまり聞かないですね。
220V対応の電化製品か、変圧器を使えば日本の使い心地と特に変わらず利用できます。
ウクライナの名物料理
ウクライナ料理の特徴としては野菜は少なめ、お肉がメインでサワークリームと香草のディルを多用します。味付けは水餃子のようなワレニキは薄いですが、全体的にははっきりした味付けのものが多いように感じます。
また、ワインが安くて豊富なため、サラミやハム、チーズなどの種類もたくさんあり、キエフ中にチーズやハムの専門店も多くあります。
昔はソムリエさんがお金をためて日本からフランスやイタリアにワイン修行に行っていましたが、個人的には量を飲むならキエフで良いんじゃないかって思います。
たしかに超高級ワインは手に入りにくいですが、フランスやイタリアワインもありますし、他国の半額以下でワインが飲めてしまいますし、もちろん質も悪くありません。
浮いたお金でチーズやハムを買ってマリアージュ(ワインとの組み合わせ)の勉強をしたほうがよっぽどいいなあと感じます。
では話がそれましたが、キエフの名物をご紹介していきますね。
ボルシチ
サワークリームをいれて食べたりします
ボルシチはウクライナの伝統料理です。もともと「ボールシュチュ」っていうウクライナ語から来てまして、ロシアよりもウクライナのほうが古くから作られていますね。
スープの赤い色はビーツを使うことによってでる色なのですが、日本でガチでビーツを使うとちょっと日本人好みではない味になるので、トマトジュースなんかを多くしてアレンジしているお店が多いですね。
大抵のレストランに置いてありますのでお手軽に楽しめるウクライナ名物でございます。
ワレニキ
隣りにあるのはサワークリーム
ワレニキは一見水餃子のようですが、中身はミンチのほかにチーズやポテトなどがはいっています。日本人からすると全体的に薄味のお店が多いですね。
スーパーの冷凍食品コーナーにも売ってますからお家でもお手軽に楽しむことができます。サワークリームをつけて食べるのが一般的ですが、日本人は酢醤油のほうが美味しかったりします。
ちなみに現地の人はボルシチに放り込んで食べていましたよ。
サーロ
これはぜひ挑戦してほしい一品です。スーパーのサラミやハムのコーナーで売っているのですが、豚の脂身の塩漬けです。ものすごく脂質が高くてハイカロリー。赤みのないガチサーロだと100g当たり900kcalもあります。
ほとんどの人が苦手意識を持っているかと思います。でもハマる人はハマるんですよね。安いサーロはただの脂身、美味しいサーロは牛刺し身のような感覚。
ウクライナでは寒い時にアルコール度数の高いお酒を用意してサーロと一緒に飲みます。日本でもイタリアンワイン多目のバーに行くと置いてあったりしますね。燻製にして食べやすくしたものなんかは、日本で食べたことがある人もいるかと思います。
ちなみにウクライナにはサーロが色々種類がありますが、まさに脂の塊!っていうやつは上級者向けなので、はじめての方は薄くスライスしているものを買って、さらにそれをカットしてパンに玉ねぎスライスといっしょにのせてかじりましょう。
本当に美味しいサーロはスーパーではなくレストランとかにありますよ。
キエフ風カツレツ
こちらはチキンカツです。しかし特徴としては細かいパン粉を使い、中にバターがたっぷりはいってるんです。ナイフでカットするとバターがドドッとでてきますので、それに再度つけて食べたりします。
ちなみに中にチーズと生ハムが入っているものは、キエフ風カツレツではなくて「コルドンブルー」というまた別の料理です。スイス発祥のフレンチですね。
ウクライナのチェーン店 プザタハタ
ウクライナ中にあります
ここから好きなものを選んでいく学食方式
これで500円位です
Puzata Hataは現地のみならず日本人の旅人の間でとっても有名なチェーン店。
理由は安くて美味しいということもありますが、注文方法が学食のようなシステムで、目の前ある商品をトレイに乗せていって、最後にレジでお会計というシステムなのです。
これだとメニューがわからない観光客でも、食べたいものが食べれるというイージーなシステムなのでとっても人気なのです。
「Puzata Hata」で検索をかければたくさんでてきますので、1番近い所に行けば良いですが、キエフ中ではメニューが多くて席も座りやすいのはこちらのPuzata Hataですよ。
キエフの公共交通機関
キエフの街は公共交通機関が発達しています。観光客が周る範囲でしたらタクシーを使わずとも地下鉄とバスが使いこなせれば問題なく移動できるかと思います。
もしどうしてもタクシーが必要な時は、ヤンデックスというアプリを使うと明朗会計で、行き先のやり取りも運転手さんとする必要がないので便利ですよ。
地下鉄
キエフの地下鉄はどこもものすごく深いです
結構混みます
多くの旅行者がメインの移動で使う地下鉄。窓口で8UAH(32円)のトークンを購入して改札を通るだけの簡単利用方法ですが、キエフの地下鉄は世界でもっとも深いところを通りまして、地上の入口からホームが結構遠いです。
また、駅名の案内が結構理解しにくいので、近場でしたらバス移動のほうがおすすめですよ。
バス&トロリーバス
運転手さんはとってもラフな格好
バスによっては集金係のおばちゃんも普段着
これはチケットに穴をあけるパンチ
キエフに少し慣れた人ならメインの移動手段はバスです。普通のバスと、電気で走るトロリーバスがありますが利用方法は変わりません。どの番号に乗ればいいかはGoogleMapsで目的地をタッチして経路でだせばすべて教えてくれますよ。
バスに乗ったら係員の方が料金を徴収しにくるので8UAH(32円)を支払えば薄い紙のチケットを貰えます。あとはそれを車内に設置してあるパンチで穴を開ければ支払い完了です。
ちなみに、ここできちんと穴を開けないと無賃乗車扱いなので気をつけてくださいね。
電車
キエフ旅客駅はすべての電車が集まります
キエフ旅客駅
キエフ市街の電車は全てキエフ旅客駅(Kyiv-Pasazhyrskyi)に集まります。ここからキエフ郊外やリヴィヴやボルィースピリ国際空港などへの路線があります。(空港への運賃は80UAH 約320円)
チケットは駅の窓口で購入するのが一般的ですが、意外と英語が通じないのでオンライン予約をおすすめします。鉄道会社もそちらをおすすめしてまして、オンライン予約だと紅茶のサービスがついてきたりしますよ。
[the_ad id=”10479″]
トラム
こちらはチェルノブイリ博物館近くの駅
結構頻繁に来るのでそこまで混みません
トラムもバスの乗り方が同じです。しかしバスよりも高確率でチケットを売ってくれるスタッフがいません。
地元の人達はみんな券売機で発券できるQRコードかスマートカードで乗っているので気にしていませんが、旅行者は運転手さんにお金を渡すか、次で紹介する便利なスマートカード利用が1番でございます。
スマートカードは全ての交通機関で使える
徐々にキエフ市民にも広がっております
Smart Card(スマートカード)は2019年2月から始まったバスや地下鉄やトラムなどの公共交通機関を決済を1枚で行えるSuicaのようなカードです。
適当な駅でカードを作りたいと言うと、「Metro card」という地下鉄のみで使えるカードになっちゃうのですが、特定の駅の窓口で作れるSmart Cardのほうが旅行者には断然便利です。
詳しくは下記の記事で解説していますのでぜひご覧になってください
キエフの宿はどのエリアが良いか?
キエフの郊外は意外とスーパーや飲食店が少なく不便で、やはり独立エリア周辺の宿がおすすめです。独立広場周辺は飲食店やカフェが多いですし、夜でも人が多く治安も大丈夫で、観光のアクセスも便利です。
もし自炊する予定でしたら、Google Mapsで「Billa」という大きなスーパーが近所にある宿を狙うと食材には困りません。
もし自炊をせずに全部外食予定ならば、みんなプザタハタのようなシステムのレストランが近くにある立地が便利ですね。
8分で分るキエフ まとめ
あとは日本からの直行便さえ出てくれれば・・・
https://tebasaki-of-the-world.com/sayadori-2/
Copyright secured by Digiprove © 2019