ジョージアンBBQの特徴
ジョージアンBBQですが、まず特徴としてブドウの枝でお肉を焼きます。ブドウの枝の特徴は炭と違って瞬間的に燃え上がり、その後はすぐに燃え尽きてしまいます。
どちらかというと藁(わら)のような特性がありますね。
実際に焼ける時間は短いので、皆でビール片手に焼きながら食べるというよりは、一気にお肉を焼いて一気に仕上げてからみんなで食べるというスタイルです。
ブドウの枝は日本ではそんなにお目にかかれませんが、ジョージアはワイン発祥の地とも言われているくらいワイン作りが盛んで、郊外には沢山のワイナリーがあります。
ですのでブドウの枝は簡単に手に入り、冬の暖炉で使われたり、今回の様にBBQで利用されたりとジョージアの生活に溶け込んでいるのです
あとお肉ですが、一番人気は豚肉、次に鶏肉となっております。味は塩だけのシンプルなものや、赤ワインでマリネしたお肉を焼いたり、塩で焼いたお肉にBBQソースや、トマトソースをつけて食べたりとそのあたりのルールは特に無いみたいです。
今回ご紹介するのはトビリシの日本人宿であるカカシハウスさんの(現在は移転してNinja Houseになりました)ジョージアンBBQのご様子でございますよ。
ブドウの枝とお肉の買い出し
スーパーに行くとこのような袋が置いてあります
こんな黒い袋のもあります
中を覗くとぶどうの枝がぎっしり
そして豚肉も購入。これは6kg2000円くらい
厚めに切って塩を振ります。鉄串だと熱伝導率が良いので中まで火が入りますね
ブドウの枝は中くらいのスーパーにいけばごろごろ置いてあります。BBQ一回分、一袋10ラリ(400円)前後です。
少し田舎に住むとその辺りに落ちているブドウの枝もありますが、ブドウの枝は人工的に乾燥させるならともかく、自然乾燥だと半年とか必要なので大人しく購入しましょう。
ブドウの枝に火をつけます
着火剤を使うのは邪道。プロは新聞紙で着火を目指す
火が付きにくいですが、じゃんじゃんブドウの枝を焚べますと・・・
あるところを境に急に荒ぶるブドウの枝達
勢いが強すぎてちょっとびびりますが・・・
落ち着くと強めの遠赤外線状態になります
ブドウの枝は細いですが意外と火がつきにくいです。最初はうちわかなんかがあればよいですね。
白い煙が異常に多い枝や「ブシュブシュ」となんか水蒸気の音がする枝は乾燥不足なので、根気強く戦って下さい。
一度火がつけばあとは一気に燃え上がりますので。
ちなみに2mくらい火があがりますので、近くにテントとか燃えるものは置いちゃダメですよ。ブドウの枝は軽いので風で飛んでいきやすいですしね。
消火用のお水は近くに置いておきましょう。
豚肉を焼きます
火が落ち着いたら味付けしてある豚肉を並べていきます
とってもいい感じ。これで10人前くらい
これくらいが食べどきです
焼けた豚肉はこうやってパンに挟んで抜いていきます
二人がかりで抜いて鍋に落としていきます
肉を抜くのに使ったパンは肉汁がしみて美味しい
ジョージアンBBQは一気に作って一気に食べるスタイルです。みんなでワインやビールを飲みながら焼けるのを見守って、焼き上がったら一緒に食べ始めます。
パンを使ってお肉を引っこ抜くのはジョージア人が良くやるそうで、肉汁の染み込んだこのパンがご馳走らしいのですが、潔癖症のてばこさんは遠目で見守ります。
今回BBQを開催してくださったカカシハウスさんは定期的にジョージアンBBQを開催してされてまして、スタッフさんの味付けもお上手で本場のジョージア人のBBQよりも個人的には美味しいと思います。(なんかジョージア人のBBQは結構固くなるまで焼いちゃう)
機会があったらぜひ参加されるのをおすすめしますよ!