もくじ
トゥクトゥクとは?その歴史と特徴
トゥクトゥクは、1960年代にタイで開発された三輪自動車で、モーターサイクルのエンジンを搭載しています。
タイでは、主に狭い路地や交通渋滞が多い市街地での移動手段として利用されています。車体が小型で、特徴的な形状とデザインが人気で観光客に人気があります。
トゥクトゥクの起源と普及
トゥクトゥクは、1960年代当時、河川が多く行き止まりの多いバンコクで交通渋滞が深刻化していた時期に、小回りのきく移動手段として登場しました。
細い行き止まりの道でも簡単にUターンができるため、細いソイ(小道)ではメインの移動手段となっており、タイを代表する交通手段の1つとして普及しています。
トゥクトゥクの構造と特徴
トゥクトゥクは、三輪自動車で、後輪を駆動するエンジンを搭載しています。
車体は小型で、ドライバーと客席の間にはキャビンがありません。屋根やカーテンで覆われたキャビンに乗るタイプもありますが、オープンタイプが一般的です。また、トゥクトゥクのデザインは、多彩で、おしゃれなものやカラフルなものなどがあります。
トゥクトゥクで楽しむ観光地巡り
トゥクトゥクは、タイ観光を楽しむ上で欠かせない交通手段の1つです。
人気のトゥクトゥク観光スポットとしては、バンコクのカオサンロードや、アユタヤ遺跡、プーケット島などがあります。
また、おすすめのトゥクトゥクツアーもあります。観光客に人気の高いツアーには、ナイトマーケットツアーや、タイ料理を味わうグルメツアー、バンコクの街を一望できる展望台ツアーなどがあります。
トゥクトゥクの乗り方と料金の相場
トゥクトゥクに乗るには、まずはドライバーに目的地を伝え、料金の交渉を行います。交渉には値切りのテクニックが必要です。最初に提示された料金よりも低い金額で乗車できることがありますので、しっかりと値切りましょう。
料金相場は、距離や道の混雑状況、時間帯によって異なりますが、一般的には、数キロメートルの移動で50〜200バーツ(約200〜800円)程度が相場とされています。ただし、観光地や夜間、混雑時には、料金が高くなることがあります。
なお、トゥクトゥクは、タクシーとは異なり、距離制ではなく、時間制での料金設定となっています。そのため、交通渋滞がひどい場合は、料金が高くなることがありますので、事前に交通状況を調べ、目的地までの距離や料金相場を把握しておくことが大切です。
トゥクトゥクの見つけ方と乗り場
トゥクトゥクは、バンコク市内をはじめとするタイの主要都市において、街中で見かけることができます。
また、主要な観光地には、暗黙のルールでトゥクトゥク乗り場が設置されています。ただし、タイ語が話せない場合は交渉がうまくいかないこともあるため、観光客にはアプリでトゥクトゥクを呼び出せるムーブミーなどの利用をおすすめします。
乗車前の料金交渉テクニック
トゥクトゥクの料金は、交渉次第で大幅に変わるため乗車前に交渉が必要です。
まずは、タクシーなどに乗って目的地までの距離や道の混雑状況、時間帯などを調べて大まかな相場を把握しましょう。観光でしたらタクシーの1.5倍~2倍くらいに収まれば理想です。
料金は人数が多いと一人あたりの料金は安くなりますし、遠ければ遠いほど値引きも効きます。また、3時間貸し切りで800バーツなんていう交渉も可能だったりします。
トゥクトゥクに乗るタイミングと活用法
トゥクトゥクに乗るタイミングとしては、主に日差しが強くて歩きたくない時、荷物が多い時、短距離の移動や混雑した交通網を避ける場合が挙げられます。
また、観光地を巡る際には、タクシーよりも景色を楽しめるため、トゥクトゥクの利用がおすすめです。さらに、夜の市場やナイトクラブなど、タクシーではアクセスしにくい場所にもトゥクトゥクは利用できます。
タイ人がトゥクトゥクをよく使うシーン
現地の人がトゥクトゥクを良く使うべきシーンとしては、雨の日が多いですね。100m程度でも雨が強ければ良く利用されています。
また、ローカルの市場に行くと生肉や野菜など汚れ物を持つことが多いですが、こういう場合はタクシーよりもトゥクトゥクが使われます。
タイ在住者のトゥクトゥク利用事情
タイ在住者の中には、トゥクトゥクを利用しない人も多くいます。
これは、値段が不明瞭なこと、遠距離だとタクシーの方が安くなること、タイの渋滞や交通事情が悪化しており、移動に時間がかかりすぎることが多いためです。
ただ、次に紹介するトゥクトゥク配車アプリがでてきたことで最近は利用者が増えています。
トゥクトゥクを手軽に呼べるムーブミー
タイでは、スマートフォンアプリの「ムーブミー」を使うことで、トゥクトゥクを手軽に呼び出すことができます。
アプリを使うことで、料金が事前にわかり、目的地、ドライバーのプロフィールを確認した上で、便利にトゥクトゥクを利用することができるので、在住者に人気が出てきています。
トゥクトゥクに乗る際の注意点と安全対策
トゥクトゥクに乗る際には、以下の注意点や安全対策が必要です。
客待ちトゥクトゥクのリスク回避
客待ちトゥクトゥクは、主に観光地や空港などで、観光客を待ち構え、高額な料金を提示する場合があります。このようなトゥクトゥクに乗車すると、料金が高額になるだけでなく、犯罪被害に遭うリスクもあります。
そこで、客待ちトゥクトゥクのリスクを回避するためには、予め値段を明確にしておく必要があります。この時に言葉だけでは心配なので電卓で数字を見せて確認するのはおすすめです。
そして単位が、「ドル」ではなく「バーツ」というのもしっかり確認してください。実際に100バーツだと思って乗ったら100ドル請求された観光客もいるので注意が必要です。
トゥクトゥク乗車中の荷物管理
トゥクトゥクに乗車する際には、荷物の管理にも注意が必要です。トゥクトゥクの荷台に荷物を置く場合は、荷台が固定されているか、ドライバーに確認してから荷物を置くようにしましょう。
大きい荷物でも、運転が荒いドライバーの場合横に滑り落ちることがあるので油断は禁物です。
また、高価な荷物や貴重品を持ち運ぶ場合は、目の届く場所に持ち歩くか、タクシーを使うことが推奨されます。
不審な案内は全力で避ける
特に王宮方面の話ですが、トゥクトゥクで観光中ドライバーから急に異なる場所に案内されたりすることがあります。
これは多くの場合、ドライバーがお土産屋さんや飲食店にお客を連れて行ってお店から紹介料としてキックバックをもらうことが目的です。
連れて行かれるお土産屋さんは大抵ぼったくりのお店なので早めに降車しましょう。また、不審な行動や言動がある場合は、周囲の人々に助けを求めることも重要です。
深夜や女性一人乗車の注意点
深夜や女性一人でのトゥクトゥクの利用には注意が必要です。
強引に飲みに行こうと強要されたり、突然運転席から後ろに移動してきて身体を触られたりなどの被害が報告されていますので、夜間はできれば一人で動かないようにしたり、BTSなどの公共交通機関を使うことをおすすめします。
日本でのトゥクトゥク購入と必要な資格
日本でトゥクトゥクを購入することも可能ですが、輸入や登録には複雑な手続きが必要です。また、トゥクトゥクの運転には、国内で運転免許と特殊な車両区分が必要となります。
日本でトゥクトゥクを購入する方法
日本でトゥクトゥクを購入する場合は、海外からの輸入が必要となります。海外からの輸入は、自分で手配することも可能ですが、日本の法令や車両基準に合わせた改造や取り扱いには、専門的な知識が必要となるため、専門業者に依頼することが一般的です。
また、車両の輸入には関税や消費税、輸入検査などの費用が必要となります。これらの費用に加え、国内での登録にも手続きが必要となります。車両を所有するには、自動車税の納付や自賠責保険の加入も必要となります。
トゥクトゥク運転に必要な免許と車両区分
トゥクトゥクを日本で運転する場合は、国内での運転免許と、特殊自動車の車両区分が必要となります。国内の自動車免許では、原付二種免許以上が必要となります。また、特殊自動車の車両区分は、原動機付自転車(二種)とされています。
なお、トゥクトゥクは、日本の道路交通法においては、自転車や原動機付自転車と同じ扱いとされています。そのため、自動車免許ではなく、特殊自動車の車両区分が必要となります。特殊自動車の車両区分は、国土交通省の自動車登録手続に関する法律に基づき、自動車検査証に表示されます。
また、トゥクトゥクの運転には、特殊な技術や知識が必要となります。車両の操作方法や整備、交通ルールの知識、安全運転の技術などを身につけることが大切です。