もくじ
ウクライナ名物サーロとは?
まずいサーロもとっても多いです
サーロとは豚の脂身を塩漬けにしたウクライナ名物です。伝統的な保存食で、冬が寒いウクライナではウォッカとあわせて食べるとすぐにエネルギーになりますので重宝されているのです。
しかしこのサーロ。身体にそんなに良いわけもなく、味もイマイチで外国人には不人気。最近ではウクライナの若い子達もあまり食べなくなってきているそうです。
旅行雑誌などでウクライナと言えば必ず紹介されるレベルの食べ物なのですが、このまま消えゆく存在なのか・・・
最高のサーロがある Baczewski Restaurant
Baczewski Restaurantはリヴィウの市街地にある中~高級レストランです。地元でも有名なレストランで、リヴィウの大抵の地元民は知ってます。トリップアドバイザーでもポーランド料理のジャンルで1位に輝いちゃったりしてます。
ポーランド料理は、お肉にじゃがいも、豆などが主食で、胡椒、クミン、ディルなどをふんだんに使い、ロシア料理の影響が強いですよ。
こちらのレストランは朝の8時から深夜2時まで営業しており、モーニングは4€(約500円)で種類がたっぷりのビュッフェが選べてさらにスパークリングワインが飲めると評判。
9時前には満席になり長蛇の列ができますので朝食を食べたければ開店と同時に行かないといけませんね。
そして通常営業もピアノの生演奏が流れ、サービスのスタッフの教育も行き届き、なによりも伝統的なウクライナ料理にポーランドのエッセンスを加えた料理はハイレベル。
そしてその中でもてばこさんがぶっちぎりで気に入ったのがサーロなのです。
Baczewski Restaurantをご紹介
こちらはリヴィウ市議会堂周辺
そんな一角にBaczewski Restaurantはあります
店内は自然を感じる造り
一日を通してずっと満席です
肘にグラスを載せて運んでくるクレイジーなウエイター
Baczewski Restaurantは朝から夜までほぼ満席ですので、飛び込みで行った場合は少し待たなければいけません。受付がありますので英語ペラペラのお姉ちゃんに名前を伝えれば大体の待ち時間を教えてもらえます。
店内は広くてお客さんの回転も良いのでそこまで待たされることはないです。
ちなみに写真の肘おじちゃんは有名な人で、グラス3つくらいまでなら肘に載せて提供します。こっちは見ててハラハラしますが10年以上前からやってる店公認のサービスだそうです。
サーロを食べてみましょう
ひとまずビールで乾杯45UHA(180円)
やってきましたこちらがおすすめのサーロ(80UHA 320円)
驚きの白さ
パンに乗せなくても単体で美味しいです
ほうれん草のニョッキと七面鳥155UAH(620円)
牛煮込み175UAH(700)円
サーロですが、通常リヴィウのスーパーなどで売っているものは、この記事冒頭で紹介したようなちょっと赤身がはいって、色もちょっとピンクがかったものが多いのですが、このレストランのサーロは真っ白です。驚きの白さ。赤身部分はまったくありません。
牛の脂の融点32~50℃で、実は牛刺し何ていうのはなかなか脂が口でとけなくて胃が持たれちゃうのですが、豚の脂の融点は25~40℃で牛脂より低く、人間の体温ですっと溶けてしまいます。(もちろん牛脂も溶けにくいだけでちゃんと溶けます)
良質な脂ほど低い温度で溶ける傾向がありますが、それはオレイン酸などの融点が低い脂肪酸の含有率が高くてですね、これは餌や育て方でコントロールできるそうです。(食品の脂肪は9割が脂肪酸です)
で、こちらのサーロをお口にいれますと、すーっと溶けてほんのり塩味が広がりその味わいは大トロそっくり!
このお店にたどりつくまでにイマイチなサーロばかり食べていたてばこさんとてばおさんだったので最初は「どうぞどうぞ」と譲り合っていたのですが、途中からは奪い合いになりました。それくらい美味しいです。
サーロは前菜で、メインディッシュに牛や七面鳥頼んだのですが、正直このお店はサーロだけで良いです。すんごいレベル高いサーロなので皆さんぜひ行ってみてくださいね。