ゴルフのスコア、平均80台って凄いの?
ゴルフのスコアですが、100以上は初中級者、80~90台は中級者、79以下からは上級者なんて感じでしょうかね?
周りを見渡してもだいたい皆さんスコア100くらいが多く、みんなゴルフの後の飲み会が楽しくてゴルフコンペに参加したりしています。
ちょっと参考になるデータがなかったので、てばおさんが付き合いで参加した地元の居酒屋主催のゴルフコンペの内訳を参考に見てみますと、参加者は全部で40人。
そのうち100を切ったのは15名、さらに90を切った人数は7名、80を下回るスコア(70台)で周ったのはわずか1名でした。
つまり80台(90を下回るスコア)は全体の17.5%程度なので結構狭き門なのではないでしょうか。
しかも今回はてばおさんが友人と2人でニュージランドへ行って、トータルのゴルフ歴9ヶ月でコーチもいない状態で2人そろってスコア80台が安定してだせるようになった環境の話なので、記事にしてみた次第でございます。(てばおさんベストスコアは81です)
ニュージーランドでゴルフ
こちらはニュージランド北島 タウランガの街の様子
てばおさん、若かりし頃に勤めていた会社が倒産してしまい、それはいい機会だということでニュージーランドへ会社の同僚と3ヶ月旅行に行きます。
この時てばおさん&会社の同僚のゴルフ歴はともに半年。打ちっぱなしは週に1~2回。コースは日本で一回だけ行ったことがあり、その時はスコア140と散々な状態で同じグループの人に迷惑をかけまくりショックを受けそこでゴルフを一度は辞めていました。
そして到着したニュージーランド。英語が苦手な2人だったので語学学校へ行って英語を学び、次のキャリアに活かすつもりでしたが1週間で英語学校がいやになり、急遽旅行へでかけます。
そしてバスに乗って訪れた街が「タウランガ」というオークランドから南へ200kmほど行ったところにある小さな港町。
ちょうどトライアスロンのレースがあると聞いたので見学しに訪れたのですが、偶然泊まった宿で一緒になった日本人から、宿のすぐ近くに3ヶ月2万円で打ち放題のコースがあると聞き、英語ペラペラの夢破れて暇なので始めたことがきっかけです。
ゴルフが上手くなったきっかけは「環境」
こちらは2人が通っていたOtumoetai Golf Club
こちらは2018年度のゴルフコースの料金 3ヶ月は240NZドル(20000円くらい)
てばおさん達が暇つぶしに打っていたゴルフコースはOtumoetai(オツモエタイ)ゴルフクラブという街の中にある平らなコース。日本の河川敷よりは広くて起伏もありますが初心者向けの簡単なハーフコースです。
初心者が手っ取り早くスコアを縮めたいのでしたら、やはり平坦なコースのほうが良いかと思います。スイングさえ安定すれば多少の傾斜はちょっとしたアドレスの変更でどうとでも対応できます。逆に安定していなければ傾斜に対応することはできません。
で、とりあえずゴルフを始めるにあたって道具が無いので中古スポーツ用品店に行きます。
しかしこのオツモエタイゴルフクラブはキャディさんもカートもありません。さすがにゴルフクラブ14本を担いでコースを周るのは疲れるので、ドライバー、5番、7番、9番、SW、パターの6本だけ買って(メーカーもバラバラ、シャフトもスチールとカーボンバラバラ)コースに周ることにしました。
後ほどお話しますが、この無茶苦茶なクラブの選択がメンタルの向上に寄与していたのかと思います。
ゴルフの上達のために質より圧倒的な「量」
こちらがてばおさんが泊まっていたバックパッカーJust a Duck nuts
毎日ビールを一本持ってコースへ行きます
宿からゴルフコースへは歩いて15分ほどの距離
3ヶ月毎日ここへ来る事になります。
で、ちゃんとスコアをチェックする時はきちんと18ホールのコースに行きました
日の出とともに打ってました
ゴルフを始めたてばおさん達。タウランガでの生活はとっても暇なので朝一番に9ホールを1回、午後にもう1~2回という生活を、ここを紹介してくれた日本人の方も交えて1週間続けます。
一緒に周ってくださった日本人の方はハンディキャップ5のシングルさん。マナーもきっちり。道具もしっかり。てばおさん達はクラブ6本で周っているのでそれではアカンと色々アドバイスをいただきます。
しかしてばおさん、ルールやマナーなど色々と教えて頂きとても勉強になりましたが、なんとなくゴルフの窮屈さを感じます。それにこの頃はまだスコア120もきれない実力だったのでマナーよりもとにかく球数を打つことしか頭にありませんでした。
そしてシングルさんの帰国をきっかけに友人と話し合った結果、もう少し気楽にゴルフをしようということで、いくつかゴルフのルールを変えました。
1つのホールで常に1人3球ずつ打った
オツモエタイゴルフクラブには、打ちっぱなしが併設されていなかったのでたくさん球数を打つためにコースでは常にティーグラウンドから3球打って回りました。
もちろん全部カップインさせて次のホールに移動しました。
このルールを採用すると、最初の1打と同じところを狙わないと2打目と3打目を打ちに行く場所が遠くなって体力を使うので、とにかく遠くへ飛ばすことよりも全ての球を同じところを狙う事にこだわるようになりました。
また、ドライバーをぶん回すこともしなくなりました。ドライバーで左右に曲げてしまったら取りに行くのがとても大変です。なのでとにかく8割の力でいかに球を同じところにまとめるように打つクセがつきました。これは平均80台になっても同じ感覚のままでいます。
ぶん回しは気持ちいいですが、そこに快感を感じているうちはスコアはまとまりません。
コースのルールは縛りをつけて遊んでいた
毎日同じコースを打ってると飽きちゃうんですよね。そこで友人と話し合って、縛りプレイをおこないました。
例えばドライバー使用禁止とか、7番アイアン使用禁止とかから始まり、アドレスはいってから3秒以内に打つルール追加、その後慣れてくるとフックしか打ってはいけないルール(曲がらなかったら打ち直し)とか、30~60ヤード以内のアプローチショットは9番アイアンフルスイングのみで調整とかどんどん内容が高度化していきました。
9番アイアンフルスイング限定のアプローチはフェースを開いて調整しますが、グリーン近くでミスショット(この場合ナイスショット)すると一発でコース外OB確定なのでものすごく緊張します。(最終的に9番アイアンフルショットを20ヤード以下まで抑えられるようになりました。打ちっぱなしでやると天井当たるので注意)
これは3ヶ月コースで打ち放題という環境だからできるものでもありますが、こういう遠回りなお遊びが実はものすごく上達に関わっていたんだなというのは後から気づきました。
雨や風が強い時は喜んでコースに行く
ニュージーランドはたまに大雨振りますからね
川が増水してます
いつものコースとはガラリと難度が変わるので楽しい
1ヶ月位毎日打っていると体力がつくのでハーフコースを1日4周できるようになりました。しかし毎日毎日同じコースなので、いくら色々な縛りでスパイスを加えているとはいえ飽きます。
そんな時てばおさんの上達を後押ししたのが天候です。
雨は写真の通りコースや芝の重さが変わるので普段と違う条件になって面白くなります。「雨だからゴルフはお休みではなく」、「雨だからゴルフに行こう」という感じになっていました。そして特に面白いのが横風の強い日です。
前述の通り、遊びでフックのみやスライスのみでコースを周っていたてばおさん達。始めはまったくコントロールできませんでしたが、毎日9×4ホール周っているといつの間に左右自由に打ち分けができるようになっていました。
そんな時に横風が強いコースだと、風の中どれだけまっすぐ飛ばすか大会に変わります。左からの風が強ければフックを打てばまっすぐ飛びますよね。これがかなり面白く、風の強い日は他のお客さんもほとんど来ませんので、一日中キャッキャしてました。
どんなクラブだって平均80台はだせる
中古で500円のドライバー。1ヶ月でお亡くなりに
こちらは友人の500円ドライバー、こちらは2ヶ月ほどでお亡くなりに
ゴルフの世界は道具至上主義の人が多い世界だなと思います。しかしそのようになった背景にはゴルフメーカーさんがクラブを売るための戦略であって、正直てばおさん的には道具は慣れればなんだって良いという感じで打っていました。
前の方でお話しましたが、てばおさんはスチールとカーボンシャフトのアイアンをなにも考えずに混ぜて使っていました。ロフト角も当然そろってないです。
これは普通に考えたらクラブごとにスイングのリズムが変わり、上達の妨げになると言われておりたしかに一理ありますが、正直初心者のうちはそんなに関係ないです。
それどころかずーっと毎日いろんなクラブで打っていますと、人間の体は道具の細かい違いを勝手に理解してきます。
スチールシャフトはカーボンに比べて広背筋を意識しないと飛ばないとか。カーボンシャフトはスチールに比べてトップでタメを作りすぎるとコントロールが難しくなるとか、習っていないのに勝手に肌でわかってきます。
これは全部同じクラブで打っていたらきっと気づかなかったことだと思います。いろんな個性のあるものに触っていたからこそ気づく部分です。
このわずかな違いを感じる能力は自分の身体の違いを感じる能力でもあります。
なので調子の悪い時に、「ここがおかしい」っていうのもすぐにわかるようになりましたし、バランスがバラバラのクラブに慣れているので、多少のリズムのブレなんて大した気になりません。「こんな感じでいいかな?」で簡単に調整できるようになります。
クラブをきっちり揃えてリズムにこだわりまくっている人もいらっしゃいますが、まずはいろんなリズムや重さに触れて身体の許容度をアップさせてからこだわり始めても全然遅くありませんよ。
飛距離にこだわると上達は遅くなる
さきほどの写真の折れてるドライバーですが、最初の1週間は下手で120%の力でぶん回して地面に叩きつけちゃってたんですよね。ニュージーランドに来る前のスコアは140とかでしたから。だからダメージが蓄積してある日ぽっきりと。
ですので新しいドライバーも購入しましたが、たしかに良いドライバーは飛距離がのびます。でも10~20ヤード飛距離が伸びたところでスコアをまとめることにはあまり関係ないです。
といいますのも、通常ゴルフはスイングを変えずにクラブの番手を変えて飛距離を10ヤード程度ずつ調整します。しかしてばおさんは少ないアイアンで色々と飛距離を調節することを毎日やって気づいたのは「フルパワーで打つと打ち分ける感覚が鈍くなる」ということです。
最初の頃ってとにかく飛ばしたいものですからフルパワーでガンガン打ってたのですが、それだと前の日に十分睡眠をとったかどうかなどの自分の調子で距離がものすごくブレるんです。
それに力がはいっているから球がフェースのどこに当たっているかもわかりにくい。それ以前に芯に当たらない。途中からそこに気づいて常に8割位のパワーで打つようになると微調整が容易になりました。飛距離も体調に左右されません。
だから今でもドライバー・アイアンともに8割位で打ちます。そうやって打つと飛距離ってまったく興味なくなっちゃうんですよね。実際てばおさんのドライバー飛距離はランをいれずにせいぜい220ヤード程度。男性の中ではそんなに飛ばないほうだと思います。
でも1本何万円もするドライバーで飛距離がだせるからといってスコアが良くなる箇所って、1ラウンド中にほとんどありませんよね。
飛距離にこだわるくらいなら、フックやスライス、つま先やかかと重心などで打ち分け練習をしたほうがよっぽどスコアはまとまります。
好きなスイングの真似をする
てばおさんゴルフ歴9ヶ月目のスイング
短期間で平均スコア80台を目指す中で絶対必要なことが「上手い人の真似をする」ということです。
てばおさんは伸長が163センチと小さいので、当時同じ様に身体が小さいプロで、かっちょいいスイングの選手を探しましたら、若かりし頃の田中秀道プロという方がいらっしゃいまして、ネットでその方の動画を見てずっと真似していました。
さすがにプロのスイングの完全にコピーは無理でしたが、とりあえずでいいので真似をしていましたら、コーチがいなくても勝手にスイングがきれいになっていきました。
この際に注意することが・・・
①必ず自分のスイング動画は取ること。
②プロのスイングを一度に全部は真似しない事。
③プロの真似をして球に当たらなくなっても信念を持って1週間は変えないことです。
動画をとって目を肥やす
コースの途中で同僚に撮ってもらい一日一回は自分のスイングを必ずチェックしてました。自分のスイングを客観的に見るというのは非常に大事です。
そしてこのスイングチェックは自分の目を肥やすという意味もあります。前の日にプロのスイングを目に焼き付けておいてそれを自分のスイングと重ねてチェックしますと、プロの動作が少しずつわかってきます。
スポーツや芸術分野で有名な言葉に「目より先に手が肥えることはない」とありますが、ゴルフはこれが思いっきり当てはまるスポーツだと思います。
ですので動作の分析は非常に重要なんです。
一度にプロのスイングを全部は真似しようとしない
プロのスイングを初心者がいきなり全体をコピーするのは結構危険です。
例えばフィニッシュの位置などはテイクバックからフォロースルーまでの「スイング軌道の結果」がそこに収まっただけという話なのですが、これを知らずにトップの形やフォロースルーやフィニッシュの位置を無理やりそこにもっていくと遠心力に逆らい身体の節々に大きな負担がかかります。本当に怪我します。
最初は一度に全部やろうとしていたのですが、身体のいろいろな関節に痛みを感じて止めました。そして一箇所ずつやっていった結果、いつの間にか点と点がつながり全体のスイングがまとまっていました。
球に当たらなくてもとりあえずやり遂げる
これを続ける事ができるかどうかが上達に大きく関わると感じています。
例えば手首の使い方。初めて手首のコックを使ったりすると球をまともに捉えられなくなってしまうのですぐに元に戻してしまう人が多いですが、捉えられないまま突っ走るべきです。
今までとまったく違う動きを試すわけですから、たった1日で「なるほどこんなものか」なんて身体が理解できるわけありません。
変え始めて1~2日目はボロボロ+疑心暗鬼。でもここで止めなければ3~4日目でなんとなく当たるようになり、5~6日目で身体がコツを理解していきます。
こんな感じでプロの真似を毎日やっているとずーっと調子悪いのですが、ある時全ての点がつながる時が来ます。人間の身体って動作をちゃんと教え込んだらちゃんと答えてくれるんですよ。
アプローチとパターがよければスコアの80台はでます
平均スコア70台となると話は別ですが、80台ってアプローチとパターさえ無難にこなせればそこまで難しいものではありません。自分で動画を撮ってチェックしつつコースに出て練習さえしていれば勝手にうまくなります。
しかし毎日コースにでるなんてそんな環境、日本ではちょっと難しいかもしれません。
そこで平均80台に落ち着きたいのでしたら、とりあえず打ちっぱなしでアイアンやドライバーでまっすぐ飛ばす練習なんてやめて、毎回的を変えながら60ヤード以内のアプローチ練習をやるのが有意義だと思います。
打ちっぱなしにはマットの真っ直ぐな線が視線にはいって斜めにアドレスを取りにくいのはわかりますが、1週間いろいろな的を狙って打っていれば勝手にアプローチに慣れてきますよ。
まっ平らなところで真っ直ぐ飛ばしてばかりでは実践では全く役に立ちません。
パター練習はひたすらつまらないが効果絶大
この薄っぺらい木の板でパターは上達
そしてパターですが、これはてばおさん。ホームセンターへ行って一本2mくらいの幅1センチの細長い木を買ってきまして、部屋でその上にゴルフボール端から端までうまく転がすという練習をひたすらしていました。
これ、本当に激ムズで、10回連続で成功できるようになるまでに毎日30分以上やっても1ヶ月以上かかりました。
パターを真っ直ぐ打つのってすごい難しいんですよね。スコア100を切れていない人がこの細長い木の上でボールを転がしてもまずできないです。
なのにグリーン上で芝や傾斜はとても慎重に読んだりするんですよ。でもそれはまっすぐにボールを送る技術があってようやく狙ったラインに乗せることができるんです。
真っ直ぐボールを打てないレベルの場合、球が曲がるのがグリーンのせいなのか自分の打ち方のせいなのかをまずは明確にしないといけませんので、この練習はマストでございます。
これは最初に球を置くのがシビアですけど、よくある折りたたみ式の長い人工芝のパット練習機よりも遥かに効果があると思います。(というかあれは練習方法としてはぬるすぎて意味がない気がします・・・)てばおさん、ニュージーランドで買った木が湿気で曲がってきたのでこれ買いました。全盛期は50回連続クリア達成しております。とってもつまらない練習ですが、今思えば3パットしなくなったのは球をまっすぐおくりだせるようになるこの練習があったからだと思っています。
ゴルフ歴9ヶ月で平均80台を出せるようになったきっかけ まとめ
Copyright secured by Digiprove © 2019