もくじ
ミャンマー人の聖地シュエダゴン・パゴダとは
シュエダゴン・パゴダはミャンマー国民が一生に一度は訪れたいと思っているミャンマー最大の聖地。2500年前に建てられたと言われてますが、その後の地震で壊れてはまた作り直しを繰り返して現在の形になっています。
また、シュエダゴン・パゴダの中にはお釈迦様の遺体が安置されていると信じられており、仏塔の高さはミャンマーで2番目に高い105mです。(1番高い仏塔はバゴー(旧名ペグー)のシュエモードー・パゴダ)
外国人は入場料がかかりますが、ミャンマー人は無料ではいれるため、ヤンゴンの人々は気軽にシュエダゴン・パゴダに来て、地べたにすわってぼーっとしたり、カップルでライトアップを見に来たり、瞑想したりと結構自由で身近なスポットになっております。
正式名称 | シュエダゴン・パゴダ(Shwedagon Pagoda) |
住所 | Shwedagon Pagoda, Yangon, Myanmar (Ar Zar Ni, Road Pha Yar Gyi Ward, Yangon,MYANMAR) |
営業時間 | 午前4:00 ~ 午後21:00 |
入場料 | 10,000チャット(8USドル) |
公式HP | SHWEDAGON PAGODA |
シュエダゴン・パゴダが豪華絢爛な理由
ちなみにCharity Aid Foundationという団体が毎年公表しているランキングに世界寄付指数(world giving index)というものがあります。
これは世界140か国を対象にして、その国の国民がどれほどボランティア精神、寄付精神にあふれているかを測る指数なんですが、ミャンマーはなんと2014年から2017年まで4年連続1位です。
こちらは2018年度に発表された過去5年トータルでのランキング
ミャンマー国民向けのアンケートでは国民の9割が過去1ヶ月以内に寄付をしたと答えています。
実際にミャンマーに行ってみるとわかるのですが、決してゆたかな国ではないですが、いたるところで寄付が行われ、皆さん新設で路上の物乞いなども見かけません。
そんな訳でシュエダゴン・パゴダは寄付心旺盛なミャンマーの仏教徒の寄付によって集まった83850個もの宝石と500kgの金が装飾に使われ、頂上には76カラットものダイヤモンドが置かれているそうです。シュエダゴン・パゴダの「シュエ」は「黄金」っていう意味なのですが、名に恥じない豪華さでございます。
ヤンゴン市街からシュエダゴンパゴダへの行き方
シュエダゴンパゴダへ行く方法で一番オススメはGrabタクシーです。バスの乗り場が集中していて観光の起点となるスーレーパゴダからですと、だいたい2500~3000チャット(200~240円)でいけてしまいます。
同じくスーレーパゴダ周辺からローカルバスで行く場合ですと、36番、61番、87番が近くまで行ってくれます。料金は200チャット(16円)で激安です。11番バスをオススメされる方もいらっしゃいますね。ただダウンタウンで11番バスはあんまり見たこと無いです。
ダウンタウンから徒歩でも行くことはできますが、正直そんなに面白い道でもなかったので、やっぱりGrabがおすすめですよ。シュエダゴンパゴダは中も広いので、行く時は体力を残しておいたほうが良いです。
あと、シュエダゴンパゴダが開いている時間は、朝の4時から夜の22時までと長いです。(入場は21時45分まで)基本的には年中無休で開いていますよ。
ミャンマーでパゴダ見学時の注意事項
パゴダの入口でセキュリティチェックがありますよ
シュエダゴンパゴダに限らず、ミャンマーの至るところに建設された仏塔は観光客からすれば見ごたえのある観光地ですが、現地の人からすればミャンマー仏教大切なシンボルです。現地のマナーは順守しなければなりません。
2018年にビザの要件を緩くしてから外国人観光客が大勢ヤンゴンに押し寄せていますが、一部の観光客のマナーの悪さが現地の新聞に載ったりしていますので、観光の際の注意事項を書いておきますね。
ミャンマーの仏塔へ入る時は必ず裸足
シュエダゴンパゴダに限らずミャンマーのお寺は全て裸足で入場が原則です。靴下も認められていません。
この決まりに関しては穏やかなミャンマー人も本気でして、以前ロシア人女性が、お寺内で靴をぬぐことを拒否して7ヶ月の禁固刑を受けています。
しかしこの裸足ルールのおかげで、お昼の気温が高い時間帯は足元がとっても熱くてまともに歩くことができません。
ですので涼しい午前中か夕方を狙うのですが、シュエダゴンパゴダは昼のきらびやかさと、夜のライトアップどちらも素敵なので、理想は夕方16時~17時頃に着いて、そこから日が落ちるまで見学しますとどちらの風景も見ることができるので大変おすすめの時間帯です。
また、履いてきた靴は預けることもできるのですが、はいった入口と出口は同じとは限らないので、靴を持って歩くのがおすすめなのですが、その時に靴を入れる袋があると便利です。
パゴダ内はタンクトップやショートパンツもだめ
ミャンマーはタイよりもゆるいイメージはあるのですが、それでも肩や膝が見える服装での入場は禁止されています。
実際にショートパンツで入場を止められてロンジーという民族衣装を巻いて入場している観光客の方もいらっしゃいます。レンタル料は1000チャット(80円)かかります。あとストッキングやレギンスも禁止されています。
また、タトゥーに仏像をモチーフにしているデザインなどはツーリストポリスに検挙される対象になりますので見えないようご注意を。
実際に観光客が捕まっています。(おそらく警察のタトゥーを隠しなさいって指示に従わなかったんだとは思います、いきなり逮捕の訳はないので)
シュエダゴンパゴダの周辺入口は4箇所から
シュエダゴン・パゴダへの入口は東西南北4箇所に設置されています。
それぞれに参道があり、周辺の設備や趣や混雑度も方角ごとに違い、ローカル向けと観光客向けとは完全に雰囲気が分かれています。
さすがに一日で全部の参道を周るのは難しいので短期旅行者へのおすすめを申し上げますと、とりあえず東側と南側を軽く見て中に入り、帰りは西側から帰るというのが良いかと思いますよ。
ミャンマー人が多く利用する北参道
北の入口は割と静か
こちらから入る観光客の方は少ないかと思います。地元の方の利用が多く、門の脇の通りには仏像グッズ店がならび、観光客向けのお土産屋さんは少ないです。しかし周辺の道路は綺麗に整備されてます。
遠くからシュエダゴン・パゴダに訪れたミャンマー人のためのお茶屋さんや麺などの軽食屋さんがあり、ローカル感がある入口ですね。
タクシーなどで入口に横付けしてもらいますとパゴダ駐車場料金200チャット(16円)が追加でかかります。これを知らずにGrabタクシーなどで北門にはいるとチップを請求されてると勘違いする人もいるので一応書いておきますね。
夕日に輝くシュエダゴンパゴダが見れる東参道
東の参道ルートもローカル度が高いです。
周辺にはたくさんの屋台やお土産屋さんがでていて、市場も近くにありますので非常に賑やかです。また、夕暮れ時には写真のようにシュエダゴンパゴダと夕日のフォトジェニックな写真が撮れるポイントでもあります。
またこの通りにはたくさんの修道院やお寺がありますのでお坊さんや仏教徒の方がたくさんいらっしゃいます。なにげに撮影スポットがてんこ盛りの通りでございます。
南参道はダウンタウンからのアクセスが便利
南参道の名物
ヤンゴンのダウンタウンからのアクセスが一番便利なのがこの南門です。そのおかげか観光客が一番多く、参拝ツアーバスなども停まる大きめの入口です。
参道には観光客向けのお土産屋さんが多く並び、他の参道に比べて品揃えも豊富です。
この参道の西側にはお子様向けの「ハッピーワールド」という遊園地がありまして、シュエダゴンパゴダに興味のない子供を連れたミャンマー人の家族が、お寺参りの後に寄る所です。お暇な方はぜひそちらに足を運んでもらっても良いです。
シュエダゴンパゴダの参拝後に帰るなら西参道
こちらは人通りが少ない参道で、道が空いているので参拝を終えて帰る時にGrabタクシーを呼ぶのに便利な入口です。(入口までタクシーを呼ぶと駐車場代200チャット(16円)かかります)
しかしこの通りの反対側にはPeople’s Parkという整備の整った公園がありまして、レストランやプラネタリウムがあるところなので意外とあなどれません。
公園デートを楽しむミャンマー人カップルなど現地の平和な風景を見ることができます。
シュエダゴンパゴダの本堂までの道のり
シュエダゴンパゴダはミャンマー全土からの寄付で作られています
こちらは靴を預ける所。お寺ですからね
柱1つ見ても豪華。金箔とかふんだんに使ってます
シュエダゴンパゴダ本堂まで100mくらい回廊が続きます
シュエダゴンパゴダは、東西南北すべての入口の受付に靴を預けるところがありますが、入ったところと出るところが同じになるとは限らないので、靴は預けずにコンビニ袋かなにかを持参して持ち運ぶことをおすすめします。
また、肌が多く見えている服装ですと注意されますので、その場合はロンジーを1000チャット(80円)で借りることになります。
トイレは各参道沿いに一つは必ずありますが、裸足で入ることになるんですよね。スリッパなんか用意されていません。
綺麗に掃除はされていますが、公共トイレにはだしで入るのが気になる人は、事前にすましてきましょう。
パゴダの手前で荷物検査
途中でセキュリティがあります
禁止事項いろいろ
とにかく禁止。むしろ何も着ないのが正解
セキュリティのプライドにかけて不審物は通しません。(左の人は爆睡中)
ひぃひぃ、後少しでシュエダゴンパゴダ・・
係員「入場料10000チャット(800円)でーす。えっ?お金無いの?」
係員「大丈夫!ATMが隣りにあるからっ!」
というわけでようやくシュエダゴンパゴダ本殿に到着です
本殿までは結構長い道のりなんですが、なんとなく仰々しい中を歩いてくるのであっという間の時間です。途中でセキュリティがありますが、普通の人なら問題ありません。
入場料はセキュリティの後に10000チャット(800円)を支払います。これは外国人だけでミャンマー人は無料です。支払い後に丸いシールがもらえますので、服にペタッと貼っておけば一日何回も出入りできます。
東参道入口から無料で入れたなんて噂もありますが、2019年5月現在ではそのルートは見当たりません。
というか無料で入れた人はミャンマー人に見られて止められなかっただけなのかと思います。そんなことには期待せず、我々観光客がミャンマー最高の礼拝地を見学させてもらえる訳ですから、ここは寄付と思って喜んで払っておきましょう。
世界遺産 シュエダゴンパゴダ本殿
パゴダの中は想像よりも遥かに広かったです
高さ105メートルの仏塔
地べたに座ってのんびりしている人が多いです。おすすめ
夕暮れはまた違った美しさ
もうすんごい綺麗
さらにいくつものお寺が中にはいっています
境内の中ではお水は販売していません。一応無料のお水がタンクにあって自由に飲めるのですが、ちょっと怖くて挑戦はしてません、お水を各自持っていきましょう。ちなみにフリーWi-Fiがあります。
てばこさんはタイからの陸路でヤンゴンまできたので、道中でお寺を見すぎて完全に飽きていましたが、ココに関しては別物です。
この言葉はあまり使いたくないんですが、ヤンゴンに来たら絶対に外せないスポットですね。
※てばおさんは元旅行代理店社員なので、がっかりスポットを会社の命令で泣く泣く販売していた経験があります
最高のパゴダで現地のお坊さん達もテンションアップ!
僧「ちょっとワシの写真撮ってくれるー?」 トモ「よろこんでー!」
トモ「ハイチーズ!」パシャ!
僧「あー、後ろに別の宗派の坊さんはいっちゃってるわ。撮り直してくれる?」
トモ「いきますよー!ハイチーズ!」パシャ!
僧「うわー、2人もはいってるじゃん!ごめん、撮り直してくれるー?」トモ「ハイッ」
トモ「ハイチーズ!」パシャ!
「うーん、一人は寂しいな、彼女も一緒に撮ってよ」 トモ&イコ「ハイッ!」
トモ「ハイチーズ!」パシャ!
ミャンマー市民「あの坊さん全然動かないから、ここで撮ろうぜ」パシャ
ライトアップされたシュエダゴンパゴダは凄い
フォトジェニック
夜は夜でとっても綺麗
お坊さんたちの集団がすごい勢いで歩いてきます
なんかビジュアルを気にしているのが伝わってきます
そりゃあお坊さんも写真撮りますよ
僧「俺もあの坊さんバックに撮って!」パシャパシャ
ミャンマー人はみんな撮影大好き
まあとにかくシュエダゴンパゴダはお坊さんも記念撮影に弾けちゃうくらいに凄いんですよ。
パゴダを訪れるおすすめ時間はやはり16時~17時で、そこから日が沈むとともに変わる風景がすごくいいです!
今回載せたのはごく一部の写真で、実際にはたくさんの礼拝堂や仏像があります。YouTubeにシュエダゴンパゴダの動画とかもあるんですが、事前に見ちゃうとだいぶ感動が薄れちゃうのでおすすめしません。
というわけでご紹介はこれくらいにしてお家へ帰ります。
あ、まだやってた・・・
シュエダゴンパゴダの帰り道
空いている西出口から帰ります。エスカレーターで楽ちん
南参道とはまた違った雰囲気
パゴダの周辺は夜でも治安は大丈夫
ゲートの外からのシュエダゴンパゴダ
帰りですが、西参道から出ると空いていて、Grabタクシーなんかも呼びやすいです。ゲートの外の通り沿いで待ったほうが駐車料金500チャット(40円)もかからず、タクシーもスムーズに迎えに来てくれますよ。
シュエダゴンパゴダまでタクシー10分以内の立地でお金に余裕があれば2018年にできたウィンダムホテル一択ですが、中級ホテルでおすすめはローズガーデンホテルです。ホテル周りを緑に囲まれてダウンタウンの騒がしさからは少し離れたところにあり、設備も問題なし。なによりここは油ギトギトのミャンマー料理ではなく日本人好みの朝食が種類豊富でとっても美味しいです。
【世界遺産】シュエダゴンパゴダ観光 まとめ
夕方ころに、床に座ってのんびりパゴダを見上げるのは本当に良いですよ