もくじ
ある日突然の腹痛
昔からお腹が弱いてばおさん。1~2週間お腹がゴロゴロするのはよくありますが、今回は突然の激痛。
生レバーやクンチェーナンプラー(生えびに辛いソースをかけたもの)が原因かとも思ったのですが、それらをやめてもお腹の痛みは引きません。
仕方がないので、近所のサミティベート病院へ診てもらいに行きます。
サミティベート病院で色々と診てもらいます
平日の仕事終わりサミティベートへ行きました。消化器科なのかな?と思っていましたが、この日はすでに消化器科の先生は帰っていたらしく、内科に行ってくださいとのこと。
内科の先生は穏やかで問診が丁寧。そこでの診断結果は、「食あたりの可能性が強いですね、お薬出しますね」とのことで1週間様子を見ました。
しかし調子が良くならず、次は消化器科へ行きました。ここの先生はファンキーな感じで人当たりがよく、触診の結果「腸から変な音がしますね、おくすり出しておきます~」とのことで1週間様子を見ました。
うん。たしかにもらった薬でお腹の調子が良くなりましたね。しかし胃の痛みは消えなかったので翌週に再び消化器科へ行きましたら、前回担当してくれた先生がお休みで、別の先生が担当してくれました。
再び問診で、これまで飲んだ薬の経過などを詳しく聞いてくれた結果。「胃カメラやりましょう。あと大腸カメラもまとめてやったほうが楽ですがどうします?」と言われて「お願いしますっ!」ということで4日後に早速カメラで見てもらうことになりました。
胃カメラと大腸カメラの準備
今回は胃カメラと大腸カメラを鎮静剤を効かせてやってもらう流れです。
最初に言っておきますと、サミティベートの胃カメラ検査自体はこれまで日本で10回くらい受けた胃カメラ&大腸カメラと比較しても一番楽でした。泡を消す薬を飲む必要が無かったですし、鎮静剤の効きが日本で胃カメラをやったどの病院よりも早くて深いんですよね。
ただし今回、大腸カメラがあったので事前準備は大変でした。
大腸カメラの事前準備
通常、胃カメラだけでしたら、夕ご飯を早めに食べて夜はお水だけ飲んでゆったり過ごせば準備OKです。
しかし大腸カメラの場合、2日前の食事は脂質や繊維が多いものは禁止、前日は野菜や果物禁止、基本はおかゆや素うどんを夕方前には済ませて、夜は下剤を2リットル飲まなければいけないという過酷な準備があります。
問題の下剤
上が下剤、下は胃カメラ当日に提出するCOVID検査ツール
2リットルのお水
サミティベート病院の大腸内視鏡検査の場合、「ニフレック」という腸を綺麗にする粉の下剤を2リットルのお水に溶かして飲みます。
普通のお水の場合ですと腸で吸収されてしまいますが、下剤は腸で吸収されないので腸管がきれいになるんですよね。
しかしこのニフレック。てばおさんは日本でも手こずったもので、お医者さんから言わせると飲みやすさと洗浄力のバランスが良いから使うと言ってるんですが、はっきり言って匂いがめっちゃのみにくいです。常温では絶対に無理。
サミティベートでも「ニフレックだけは嫌だ!」と伝えたんですが「ニフレックしかないから・・」と言われて撃沈しました。
以前ピコプレップという下剤を飲んだ時は300mlくらいで味も美味しくいただけたのに、わざわざクソまずいニフレックを2リットルとかもう本当にきついです。
サミティベートで大腸検査をやる方、本当にここだけがネックで、なんなら薬局で他の下剤を購入して家でそっちを飲めばいいんじゃないかとも思ってます。
ニフレックの飲み方
ニフレックは常温だと不味くて飲めないので、冷えたお水に溶かして飲むのが得策です。
初めてニフレックを飲む方はおそらく最初のひと口は、「おや?思っていたよりも飲めるぞ?」となると思います。味はほんの少し塩味があるスポーツドリンクです。
しかしそれがニフレックの罠なんですよ。まず調子に乗ってごくごく飲むと吐き気が一気にきます。そのため誰もが途中からチビチビと飲むようになるのですが、ここから急に匂いが気になってくるんですよ。「あれ?なんかゴム臭いぞ?」という感じです。
そして人間の本能がゴムを飲むという行為に吐き気で抵抗します。そのため一口一口がどんどん小さくなり、自分では300ml飲んだったわ!と思っていても実際には100mlしか飲んでなかったという地獄のパターンになります。
もうね、ニフレックを作ってる会社のスタッフ全員鼻詰まりなんじゃないかってレベル。他社の美味しい下剤と飲み比べとか絶対してないんだと思います。
薬剤を作る研究者としてのプライドが、味や匂いの改善の邪魔をしているんでしょうかね。ニフレックを作った研究者も、それにGOサインを出しっぱなしの経営陣もみんなどうかしてると思います。
※ちなみに不味いニフレックを飲んだら飲んだだけお腹が張って、全部出るまでトイレに引きこもりますよ。
検査当日
さて、検査当日ですが、時間が指定されますのでその時間に消化器科へ行きます。
そこで体重や、麻酔の同意書にサインをしますと、内視鏡専門の階へ案内されます。このあたりはさすが大病院。
で、受付で名前を確認したらロッカールームへ案内されて、おしりに穴の空いたパンツに着替えます。間違えて前後逆にはいて一人で爆笑してましたが、それくらいの余裕はこの時点ではあります。
その後、大きな部屋に移動し、カーテン付きのベッドに横たわるとここで初めて検査前の緊張感がでてきます。
横になってしばらくすると気配を完全に消した看護師さんが僕の右側にすっと回り込み、手の甲に鎮静剤を入れるための針を入れてきます。
その針が刺さった状態のまま順番を待つのですが、その間、結構周りの声が聞こえてきて、先生が検査結果を患者さんに伝えているのがバシバシ聞こえてくるのがタイらしいですね。
個人情報丸聞こえですが、まあ僕はそのあたりは気にしません。
そんなこんなで15分くらい待っていますと、お兄ちゃんがやってきてベッドごと内視鏡検査をおこなう部屋に連れて行ってくれます。
こんな感じの部屋(サミティベートのHPより引用)
ここからが急展開。名前とアレルギーなどの確認を口頭でおこない、準備が終わったと思ったら先生がはいってきて「今日はよろしく~」と日本語で軽く挨拶してからがもう早いのなんのって。
日本だと喉の麻酔したり、気泡を消す薬を飲んだり、やたらと姿勢を整えたり、お注射しますよ~って助走つけたりしますが、サミティベートの場合は呼吸用の管を鼻にピタッと装着して、のどスプレーして口を固定するマスクを装着している最中あたりでもう記憶がないです。
検査中も、日本だとカメラが鼻から喉に通る辛い記憶があったり、鎮静剤の効きが弱くて診察中の記憶が全部あったりする病院が多い中、サミティベートの鎮静剤はガチです。
おそらく90分くらい完全に意識がなく。おしりにカメラを入れられた形跡すらわかりません。目が冷めた時はもうリカバリールームで横たわっていて、ココアとクッキーをベッドの上でもらって検査終了という感じでした。
先生から検査結果の報告
麻酔がほどよく切れましたら、先生のお部屋に案内されます。あれ?他の人はその辺で結果報告聞いていたのになぜ僕はお部屋移動??まさか重大な病気が?
と疑問に思いましたが、まあタイなのでそのへんは適当でよいでしょう。
検査結果は、逆流性胃腸炎があり、あと良性のポリープがあったのでその場で切除して、病理検査にだしたので来週結果聞きに来てねということでした。
もちろん詳しい写真結果もくれます。(グロいので載せませんが)
というわけで内視鏡検査レポはここで終了です。
かかった検査費用は?
さて今回の検査費用ですが、以前日本で胃カメラ&大腸検査を受けた時は健康保険の3割負担だったので4万円弱でした。
もちろんタイはそんな安いわけがないので、事前にサミティベートのHPをチェックしたところ、2023年時点で【27,000バーツ】ということで、多少物価が上がっていることを考慮して35,000バーツくらい覚悟しておこうかなという感じでした。
しかし実際に掛かった金額は、【57,000バーツ】でした。※このときのレートは1バーツ約4.5円なので日本円で256,000円です。
そこにたっぷりのお薬代17,000バーツも追加です。
サミティベートで胃と大腸の内視鏡検査レポ まとめ