もくじ
バインミーってなあに?
バインミーはベトナムの国民食
バインミーはベトナム風サンドイッチで、ホーチミンを歩けばそこいら中の屋台などで売られている国民食です。フランス人がベトナムにフランスパンを持ち込み、それが徐々に広まって今の姿になったそうです。
アメリカ発のサンドイッチチェーン店SUBWAYはバインミーにそっくりですが、違いはなにかと聞かれたら、パンの種類や、挟む具材など諸説多々ありますが、個人的にはレバーパテが使われているかどうかや、ヌックマム(魚醤)、わけぎや大根のなますがはいっているかどうかの違いが大きいかと思います。
具材を挟む前に塗り込むレバーパテはバインミーの美味しさをかなり左右しますし、ハマる人はこのパテのコクに思いっきりハマります。
ベトナムへの旅行者すべてを挟み込む。そんなポテンシャルを秘めたバインミー。
今回はベトナムホーチミンの歓楽街、ブイビエン通りから徒歩で行ける範囲の人気のバインミー屋さん9店舗のバインミーを全て食べ比べてランキング形式にしてみました。
ホーチミン観光の際は絶対にはずせないバインミーなので、是非参考にして下さいね。
ホーチミンのバインミーの特徴
ベトナムは南北に細長い形をした国で、北部と中部、南部で食文化に違いがあります。
今回ご紹介するホーチミンのバインミーの特徴としては、辛い生唐辛子が入っている。パンは丸みを帯びたシェイプ。味付けは甘めのものが多い特徴があります。
これが北部に行くほど唐辛子のパンチはなくなっていき、味付けは薄め、パンのシェイプは細くなる感じですね。ホイアンのバインミーなんかは尖っちゃってます。
バインミー自体の平均レベルは、やはり人口が多くてバインミー屋さんも多いホーチミンが一歩リードしていますが、お値段はホーチミンが一番高いです。
それでも一食100~200円程度とお値打ちなのでぜひ皆様にはチャレンジしていただきたいのでございます。
9位 ブイビエン通り西口のバインミー屋さん
こちらはホーチミンの繁華街、ブイビエン通りを西からはいった入口付近にあるBanh namというバインミー専門店です。
お店の前に家具屋さんがあって、ニスを塗ってる時にこの前を通ると臭いが強烈です。車通りも多いので長居はあまりしたくないところですね。
バインミーのお店に関しては目立つ店構えなので、前を通ればすぐに分かる感じでございます。
営業時間は朝7時半~夜23時まで Banh nam
文化祭のノリなバインミー屋さん
ブイビエン通り入口です
バインミー&コーヒーの看板
しかしほぼバインミー専門店です
値段はブイビエン通りの中にしてはお安いですね
ちょっぴり小ぶり23000ドン(120円)
食べるとちょっとムラがあるんです
こちらはブイビエン通りのバインミーやさんにしてはお安いんです。一応ブイビエン通りはホーチミンの中でも家賃が特に高いところですからね。
でもサイズが他所のバインミーに比べて一周り小さいサイズです。そして具材も少なめですね。
メニュー写真を見るとなんとなくパンの色が違ったので、今回のスタンダードなものとは別でスペシャルも頼んだのですが、同じく小さめのサイズでした。ということは値段は安いんですけどコスパはあまりよろしくないです。
まあ食べやすいサイズと言えばそうなんですがね。
しかしこちらのお店、なにが問題かってスタッフさんの仕事の遅さです。
店員さんが3人いらっしゃって、皆さん学生さんのような感じなんですが、お店に遊びに来ている友人たちがいてあまり仕事をしていません。でも愛想はいいんですよね、接客の笑顔も素敵でしたし、国民性がそれぞれの国で違いますからここで目くじら立てるのもよろしくありません。
しかしバインミー2本を注文してから出てくるまでに10分以上もかかってしまいまして、つまり1時間でだいたい12本以下の生産性。
1本23000ドン(120円)のバインミーだったら276000ドン(1400円)程度しか生み出せません。スタッフ3人もいるのに。
不思議なもので、飲食業というものはスピードと質は反比例じゃなく比例する関係なんですよね。スピードが早い人ほど良いものを作るんです。雑にならないんです。
そのせいかどうかは置いといて、ゆっくり作ったバインミーのソースのムラが激しく前半と後半でだいぶ差があって食べにくかったりします。残念。
あとパテの味がしないですね。塗り忘れてないですよね?最初から無い仕様なんですかね?ちょっと物足りないです。
味★★ パンの食べやすさ★★★★ コスパ★★ 空いてる度★★★★
8位 ホーチミンで一番安いバインミー
こちらはタイビン市場という中規模な市場の一角にある Bánh Mì Thái Bìnhという屋台です。ちょっぴり地味な外観ですが、かわいいおばあちゃんがお一人で営業されてます。(※追記 朝7時前に行った時はかわいくないおじちゃんが一人で営業してました)
通り沿いですが、とても小さいので黄色の看板を見逃さないようにしないといけません。
営業時間 朝5時半~夜21時まで (閉める時間は気まぐれ)
お値段はホーチミン最安だけども・・・
うーむ。ちょっと心配になるたたずまい
お隣はジュース屋さん
基本は12000ドン(60円)
ちょっぴり小ぶりなバインミー
あっ、具はちょっと少なめ
屋台形式のお店の店頭にはそれなりの具材の量が並んでます。
ということはそれなりに売れてるお店だと推測できます。屋台の衛生面を気にする人もいるかと思いますが、みたところ清潔にしているほうかと思います。
スタンダードなバインミーのお値段は12000ドン(60円)で、パンは少々小ぶり、パンの噛み切れ具合は普通、しかし値段が値段だけに具が少ないです。これならもう3000ドン(15円)値上げして野菜を多くしたほうが売れる気もします。
味はほんのり甘さを感じるバインミーが多い中、ちょっぴり塩系なバインミーですね。パクチーやなますなどの味はあまり感じません。
生唐辛子は他所よりも強力なものがはいっているので、苦手な人は避けておいたほうが良いですが、コレ抜いちゃうとこのバインミーは具材のメリハリがないので、生唐辛子でパンチをだしたほうがよいのかなぁとも思います。
コスパは最高なので使い分けですかね。メインでは勧めませんが、おやつで食べるならコスパ良しのバインミーでございますよ。
味★★ パンの食べやすさ★★★ コスパ★★★★★ 空いてる度★★★★
7位 ケバブ屋さんが作るバインミー
こちらは店頭のケバブが目印のKebab stationです。
ホーチミンにはなぜかケバブ屋さんがちらほらありまして、こちらはブイビエン通りの西側入口近くにたたずんでいます。お店の前ではケバブショップ名物のお肉がくるくる回ってますのですぐにわかります。
こちらは韓国人がオーナーのようですね。ベトナムで韓国人が中東の料理とはこれいかに。
店内でのイートインもできますよ。
営業時間 午前11時~午後23時45分まで
バインミーなのか?サンドイッチなのか?
看板はケバブ屋さんです
クリスタル「光に導かれし戦士たちよ・・・」
小さいスペースでせっせと作ってくれます
あくまでケバブ屋さんです
パンにグリルの後がさりげなく
チキンとレタスがたっぷりです
こちらのお店は朝は営業してません。11時くらいから夜中の24時頃までやっているケバブや兼バインミー屋さんです。
ケバブと店名についているということで、バインミーは片手間なんじゃないの?
・・と思ったら店員のお姉ちゃん、とっても慣れた手付きでバインミーをつくり始めます。てばおさんの次のお客さんもバインミーを注文していたので売れているみたいですね。
とりあえず40000ドン(200円)のバインミーを注文。見た目は微妙ですが食べればわかるさ、いざ実食パクリ。
・・・うーん、微妙。バインミーの命でもあるパテが塗ってありません。純粋にチキンとレタスとケチャップの味です。しかもレタスが青臭い。
これはケバブとして食べれば私もバインミーも幸せだったかもしれません。ボリュームは結構あるんですよね、持った感じのずっしりワクワク感もあります。だけど味は単調。もう一工夫がほしかったですね。
味★★ パンの食べやすさ★★★ コスパ★★ 空いてる度★★★★
6位 ほんのり甘いバインミー!?
こちらはバインミー以外にもデザートやパンもたくさんおいてあるBánh mì Anh Phánというお店です。
ブイビエン通りからちょっと外れたところにあります。この通りはちょこちょこと庶民向けの商店が並んでいる通りですね。
たくさんのお店がありますが、観光客向けではないのと、車が多くて歩きにくいのがちょっと難点です。
営業時間 午前7時~午後22時半
ローカルな佇まいのパン屋さん兼バインミー
こちら夕方には結構悲惨な混み具合になります
アンパンって書いてあります
甘いお菓子多し。(アンパンだけに)
アンパンのレパートリー
お値段は20000~30000ドン(100~150円)と良心的
おとなしそうな外観
こまかい髭みたいなものは豚でんぶです
お店はいつ行ってもそんなに混んでませんね。お兄ちゃん2人で営業してます。バインミーメインのお店なんですが店頭にはスイーツいくつか並んでます。
特筆すべきはお値段ですね。基本的なバインミーは全部20000ドン(100円)設定なのでとっても良心的。とりあえずはメニュー1番上のスタンダードなものを注文です。
まず外観はかわいらしい。持った感じは・・ん?ちょっと軽いかな。で、ぱかっと開けてみるとうーん。ちょっと具材は少ないですね。しかしこの値段なら文句は言えません。
パンは比較的噛み切れてくれるタイプ。ただちょっとパンの皮がポロポロ散ってしまい食べにくいかしれません。
味は甘みとパクチーが強いですね。豚でんぶといって、豚を砂糖で煮てその後にフライパンで温めながらひたすらすりつぶしたものが多く入ってます。甘さはこれが原因。
そのなかに酸っぱいものが、これは日本でいう「なます」ですね。大根のなますがほのかな酸味をつくってます。この豚でんぶとなますの相性は悪くないです。しかし全体としてみるとやはり食べごたえがなく少しさみしい感じ。もう少し肉々しさが欲しいバインミーでした。
味★★ パンの食べやすさ★★★★ コスパ★★★★ 空いてる度★★★★
5位 ホーチミンでは珍しいバインミーのチェーン店
こちらはブイビエン通りの北側、9月23日公園沿いのBánh Mì 362というバインミー屋さんです。朝の6時すぎからやっていてイートインスペースもあるので、周辺ホテルの観光客に人気のお店です。
チェーン展開しているお店のようで、フランチャイズの募集も行っていました。他の店舗は見たことないですけれどもね。
しかしチェーン店らしくキッチンの衛生は保たれており、手袋もしっかりつけての営業。旅行者にも安心のお店です。
営業時間 午前6時15分~午後22時30分 Bánh Mì 362
衛生面はバッチリ!そしてお味は?
バインミー屋さんの隣にはフルーツジュース屋さんがよく似合う
1番のスタンダードなバインミーを注文します
お昼のラッシュが終わったあとの時間だったので具材があまりありません
お店の名前が付いたスタンダードバインミー35000ドン(180円)
バインミーの味ですが、全体的にアジアンチックな風味。中に激辛な唐辛子が隠れているので苦手な人は先に抜いたほうが良いですね。ホーチミンのバインミーは本当にこの唐辛子トラップが多し。
ハムや野菜は単体では美味しいんですけど、具材のまとまりに少しかけます。あとパンがちょっと噛み切りにくいです。手袋使用や、お店の奥に消毒関連のボトルが有るのを見ると衛生面では安心ですが、近くに別のバインミー屋さんがあったらそっちにいっちゃいますかねぇ・・・
味★★★ パンの食べやすさ★★ コスパ★★★ 空いてる度★★★★
こちらのホテルは部屋にハンモックがあることで有名ですが、実は屋上階にいくとフリードリンクがあってアルコールが飲み放題なんです。それでいて50ドル前後の価格でホテルの清潔さはばっちり。スタッフもフレンドリーで、ホーチミンの中級ホテルは当たり外れが大きいですが、ここはおすすめですよ!
4位 カフェスタイルのバインミー
昔は正統派のカフェだったというCharm Bakeryです。イートインOKな作りというか、バインミー専門店ではなくてカフェですね。ホーチミンの人たちはコーヒーをよく呑みますから、カフェスタイルのバインミー屋さんは人気があります。
しかしこちらは、ホーチミンの人たちの間というよりも、白人様の間でバインミーが有名になって売れだしたお店でございます。なんか海外の有名ブロガーに紹介されたみたいですね。
基本おばちゃん一人とスタッフ一人の少人数でせっせとやっているので、混んでいる時にバインミー以外のオーダーが入ると結構時間がかかります。しかし店内を見るとみんな空気を読んでバインミーしか食べてませんね。世界は優しさでできています。
お店は朝8時前から夜の23時位までやっていて、イートインの場合10000ドン(50円)高くなりますね。今回頼んだものが40000ドン(200円)なのでイートインだと50000ドン(250円)で高級品です。
営業時間 午前7時45分~午後23時15分 Charm Bakery Vietnam
足さず引かずの正統派バインミー
バインミーメインのカフェですよ
ドリンクの評判は不明。だってみんな頼まないですもの
混んでる時は缶ジュースを頼む優しさをみせてあげて欲しい
このまな板のギリギリガールズっぷり
こちら売れ筋のスペシャル40000ドン(200円)
バランスの良い分量
さてお味ですが、パクチーの味が強く出てますね。パンの噛み切り安さは上々。たまに辛い子がはいっていますので苦手は人は先に逃してあげてください。
全体的なバランスは良いのですが、食べごたえはちょっと物足りないですね。パテの味にパンチが足りません。ただ、今回ホーチミンで色々なバインミー食べ比べましたが、全店個性があるなか、どれが1番スタンダードかと聞かれれば、このお店のものがスタンダードなバインミーになるのではないかと思います
味★★★ パンの食べやすさ★★ コスパ★★ 空いてる度★★★
3位 ホーチミン最速バインミー
こちらはホーチミンの5つの主要道路が交わる恐ろしい交通量を誇るロータリー脇で、排気ガスが凄い立地にあるBánh Mì Chim Chạyという小さなバインミー専門店です。働いている女の子たち大丈夫かなぁ・・・
しかしそんな心配をよそに注文すると2人がかりでバインミーを制作し、あっという間にでてくるストレスフリーなバインミー屋さんです。
6~7人の団体が来たくらいではびくともしませんね。ですので行列もありません。立地は道が混み合ってて行きにくいですが、購入はとってもしやすいお店です。
周辺には屋台がたくさんあり、会社が終わる時間にはたくさんの地元の人で賑わっている環境ですが、昼は比較的空いているエリアなので、夕方辺りだけに営業を絞って営業しています。
営業時間 午後17時~23時半 月曜定休日
テイクアウトも人気なバインミー屋台
店舗前の道はとっても混んでいます
こちらはバインミー屋さんお隣の屋台街
その端っこにバインミー屋台がちょこんとあります
豚が20000ドン(100円)、チキンは17000ドン(85円)
今回は人気があるという豚の方を注文。20000ドン(100円)
値段の割にはしっかり具があります
あら、いいですね。20000ドン(100円)でこれだけ具が入っていたら文句はありません。ただパテの味がしませんね。しかし豚にちゃんと味がついているので全体的には美味しいです。大根のなますがちょっと多めでこれが味を特徴づけていますね。
パクチーも多めで苦手な人はあれかもしれませんが、地元の人の評価の高いバインミーやさんでございます。
意外と「すぐに作ってくれる」というのはベトナム人にとっても便利みたいで、バイクから降りずに道路から注文してそのまま持って帰るお客さんもいるくらいですからね。てばさこさんたちも、このお店の前を通るときは、なにも考えずに購入してましたし。
味★★★ パンの食べやすさ★★★★ コスパ★★★★ 空いてる度★★★★
2位 行列のできるバインミー屋さん
こちらは商店街の少し裏道にある、地元の人に人気のBánh Mì Hồng Hoaです。すぐ北側にタオダン公園というホーチミンではトップクラスに整備された公園があるのですが、底に行くとここのバインミーを食べている人がチラホラいます。
見た感じ華やかさは無いお店なんですが、バイクで地元の人がひっきりなしにできたてバインミーを買い付けにくる人気店です。
お店の前が狭くて列をつくりにくいので、7~8人並ぶと横はいりが横行し始めるのですが、実際は予約の人だったりするので我々観光客はおとなしく並んでいましょう。
しかしやはり実際に横はいりする人はでてきます。
しかしご安心を。ここのお兄ちゃんはそういうのは許しません。「貴様のようなクズに食べさせるバインミーは無い。食べたきゃ自分のした事を悔いてだまって待ってろ」とジェスチャーで指示されます。
ちなみにてばおさんは、後ろに杖をついたお年寄りがいらっしゃったので、一つ順番を譲って差し上げたのですが、見事にお年寄りが横はいり扱いされて、てばおさんのバインミーが先に出てきました。お兄ちゃん、てめぇの血は何色だっ!
営業時間 午前5時半~午後23時半 Bánh Mì Hồng Hoa
どっしりとした食べごたえありのバインミー
バインミー屋さんには裏路地がよく似合う
15時位は混んでいません
パンを見るだけでここは美味しそう感がありました
おばちゃんが一人でつくります、お兄ちゃんはサポート
スタンダードなエクストラミックスミート 25000ドン(125円)
お野菜たっぷりコスパが素晴らしい
お店は朝の5時半から夜21時頃までやっているそうですが、実際には材料が無くなったら閉まります。朝の通勤時は混みますのでできれば避けましょう。夕方は結構大丈夫。
バインミーは食べごたえある系ですね。低価格なのに具材がたっぷり。パクチーは控えめ、野菜とお肉のバランスはとても良いです。辛いとうがらしが入ってますので苦手な人は先にリリースはお約束です。
パンの味は良いですが噛み切りやすいタイプではないですね。どっしりした具にはやはりこれくらいどっしりしたパンじゃないとだめなんでしょうね。
値段は安くてボリューム、味とともにハイレベル。これは良いバインミーです。
味★★★★ パンの食べやすさ★★★ コスパ★★★★★ 空いてる度★★
こちらのスペシャルも注文
スペシャルにすると40000ドン(200円)
具の量が一気に増えます
こちらのお店のバインミーはとても美味しかったので、スペシャルも後日頼んでみました。
スタンダードと比べると具の量が1.5倍に上がり、ハムなども増えます。基本的な味は変わりませんが肉々しさがアップですね。40000ドン(200円)ですが、コスパは良いです。そうそう来る機会が無い方はこちらにしたほうが良いかもです。
味★★★★ パンの食べやすさ★★★ コスパ★★★★★ 空いてる度★★
1位 ホーチミンで一番美味しいバインミー
こちらはブイビエン通りから結構離れますが、ココに関しては絶対に紹介しないといけません。
ホーチミン関連のブログにはほぼ必ず登場する超有名バインミー店。
美食倶楽部会員のてばこさんを唸らせ。バカ舌のてばおさんですら「あら、いいですね」を連発した「Huynh Hoa Bakery」のバインミーです。
ベトナムに来て初めてのバインミーがここだと、「あっ、バインミーって美味しい」で終わってしまうので、まず別のお店のバインミーを食べてからこのお店に行くことをお勧めします。
そのほうが格の違いというものを感じていただけるかと・・・。
営業時間 午後14時半~午後23時
行列は避けられない!肉感たっぷりのバインミー!
こんな殺風景な通り沿いに
そのお店はあります
ミーハーな人たちが群がっています(自分含む)
とにかく並びますが、思ったよりも順番は早いです
囚人たちが働かされています
パンのオスとメスを分ける係の人です
42000ドン(210円)・・・。2012年は10000ドン(50円)だったそうです
ふむ。見た目は普通。能ある鷹は爪を隠すというが・・・42000ドン(210円)
見た感じはちょっと具が多いかな程度の印象
これが今回のホーチミンバインミーランキング1位のバインミーです。
てば旅は有名店は一通り見に行くけれども、超現場主義のてばこさんは、どれだけ有名でもネタとして微妙ならばボツにして記事を書きません。そしてそういうお店はすごく多いです。
しかしここは珍しくその名声に恥じない素晴らしいバインミー。
まず食す前に黄色い生唐辛子、君は辛すぎなのでどこかに行ってなさい。そしてコーラまたはビールを用意。そしてこのバインミーを一噛み、パクリ。
「うーん、普通」
二噛み。
「あっ、ハムがある」
三噛み。
「!!」
「こっ、これはっ・・・!」
なんということでしょう・・ただパンにハムが挟んであるだけなのに匠の手によってこんなにも美味しくなるとは・・・。
まず他所のお店に比べてハムの密度が高いです。さすが42000ドン(210円)
そしてこの肉肉のボリュームに大して野菜のさりげないサポートが入ります。特にがんばってるのが大根のなます。くどくなりがちなハムの脂身をみごとにセンタリング。
脇役の豚のでんぶはどこぞのあとに残る甘すぎるものではなくてあくまで脇役、だけどずっとそばにいてほしい。
あれ?パクチーどこよ?パクチー。
店によっては主役にしゃしゃりでてくるパクチーも、このバインミーの中では本当に脇役。ハリウッド版ゴジラの松田聖子並に脇役です。
パンは噛み切りやすいものではなくちょっと歯ごたえ強め、しかしこれだけの具材を受け止めるにはこれくらい頑固なパンじゃないとだめですね。そしてこのバインミーの1番の決めてはパテです。パンに塗ってあるパテ。こいつのパンチが非常に強いです。
このパテこそがSUBWAYとバインミーの違いと行っても過言ではないくらいのパテが非常によい味してます。
こんなに味のあるパテにこんなたくさんのハムを挟んだら、通常ならくどくて重くて食べれたもんじゃないんですが、たくさんの脇役たち(生唐辛子のぞく)のおかげでバランスがとれています。
とりあえずホーチミンにいったらこのバインミーは経験しておいたほうがよいかな、というのがてば旅の提案でございますよっ!
2020年2月追記
1年ぶりくらいに訪れたら45000ドン(230円)に値上がっていました。
味★★★★★ パンの食べやすさ★★ コスパ★★ 空いてる度★
こちらのホテルは部屋にハンモックがあることで有名ですが、実は屋上階にいくとフリードリンクがあってアルコールが飲み放題なんです。それでいて50ドル前後の価格でホテルの清潔さはばっちり。スタッフもフレンドリーでこのバインミー屋さんもすぐ近所です。ホーチミンの中級ホテルは当たり外れが大きいですが、ここはおすすめですよ!